鎖 ページ30
もうすぐで三ヶ月経とうとしていた。母の関係者と出会ったあの日から、ちょうど一ヶ月だと思う
荼津「階級上がったのか!?甲おめで」
「型の練習相手になってください。そこの木に縛り付けるので」
荼津「一方的にやられる地獄!?」
...それでも肆ノ型の技を生み出せない。前に荼津に相談したが「俺も自分だけの型を生み出せない!こりゃ無理だな!」って雑に答えられたので川に落とした。
荼津「そういえばお館様に呼ばれているみたいだな。」
「はい。」
荼津「俺も行く。見届けさせてくれよ」
鬼殺隊の本部に向かうと、柱たちの姿が少し見えた。相変わらず話しかけづらい空気を放っているが...一人は違った。
蜜璃「この前は桜餅ありがとうっ♪」
「また桜餅作りますね。」
蜜璃「まさかの手作り...!?素敵な子!」
天元「よお」
二人目に話しかけてきたのは...確か...
「音柱の...」
天元「そう!俺こそが派手を司る神!」
「不審者さん」
天元「宇髄天元だよ!!!」
「名前違うんですか?」
天元「彼奴の言葉を信じてたのか...クソッ...」
蜜璃「名前を間違えられた天元さん...可愛い」
頑張って名前を覚えようとしたが、微妙に不審者の方が言いやすいので不審者で呼ぶことにする。
まだ不安はある。(ほぼ強制だが)荼津に特訓をつけてもらい、肆ノ型以外の地の呼吸を極めた。お館様から告げられるのは、別の何かかもしれない
荼津「自信を持て。お館様、娜弥A」
「七味で」
荼津「嫌だ」
「はぁ?」
耀哉「よく来てくれたね。A君、柱の刀は他の人と違うんだ。刀に文字が刻まれている」
「確か...悪鬼滅殺でしょうか。」
耀哉「そうだ。君にその刀を授ける」
白髪「此方が新しい刀となります。今腰につけている刀はどうされますか?」
「えっと...」
荼津「屋敷に刀のサイズに合う箱がある。其処に保管したらどうだ?」
「...保管します」
白髪「わかりました。」
耀哉「おめでとう、君を地柱に任命する。鬼殺隊を支える柱として、これからも活躍してほしい。」
「はい!」
地柱...ここまで来れた。後は私自身を強くしなきゃいけない。十二鬼月を倒し、無惨を捕らえるために。みんなを護れるぐらい強くなる
そうすれば、私は"彼の人"の鎖からも解き放たれるだろう
善逸「Aちゃあああん!!!」
「善逸?どうしたの?」
善逸「君が柱になったって雀から...どぅわあああ!?すみませんでした!!!」
「(馬鹿かこいつは...)」
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作者名:琲世 | 作成日時:2019年7月18日 11時