緑のウサギ ページ8
今日も依頼の絵を描き続ける。
依頼の絵はとある少女を描いてほしいと言う依頼だった。
所謂肖像画の依頼。
もっと私は私なりの絵が描きたいんだけど…依頼だし仕方ない。
なんだけどなぁ…
ゲルテナの前にいる少女は酷く震えており、どこも傷だらけだ。
少女の名前は壊理と言う。額には美しい角がある幼い少女だ。
しかしこうにも震えられては筆が進まないなぁ…。
僕が描きたいのはにっこり笑う少女なんだけど…。
まさか、ね。
ゲルテナは一旦筆を止めて厨房へ向かった。
「(あのお兄さん、何してるんだろう)」
破理は突然部屋の外に出されて、今ここに居た。
毎日毎日実験ばかりで心も体も疲弊しきっていた時にだ。
「何があってもこの家から出るな。」
そう言われている破理はもしかしたらここの家の人間が、自分に何かするのでは無いかと恐れていた。
しかしそのお兄さんは何もせず、自分を見つけるだけで絵を描く。
「(何もしてこない…？)」
お兄さんが席を立ちどこかへ行った。
「(何を描いているんだろう？)」
そう思い破理はキャンバスを覗き込む。
そこには今さっきまでの姿をした自分が描かれていた。
油絵具の匂いがツンと鼻の奥に刺さる。
そうしているとガチャリと扉が開いて、お兄さんが戻ってきた。
「これ、飲むかい？破理ちゃん」
「……」
「大丈夫。何も入ってないよ。ただのハチミツミルクさ」
震えてこちらを見る破理ちゃんにピンクのコップを渡した。
「熱いから気をつけてね」
「！」
「あぁ…ほら口についてるよ？…ふふっ美味しかった？」
「う、ん。」
「じゃぁニコーって笑ってそこに座ってくれるかな？」
「うん」
「そうだな…私から破理ちゃんにプレゼント」
ゲルテナは緑のウサギを渡す。
可愛い見た目のうさぎは赤色の目をしていた。
「か、可愛い」
「そうだ…そのウサギにはね意志があるんだ。怖かったらウサギさんに助けてって言うんだよ」
破理は目をキラキラとさせてウサギを嬉しそうに抱いていた。
完成した絵は美しくにっこりと笑う破理の姿だった。
更新遅くなってすみません…！
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ロア - やべえ、、、、おもろい (2023年1月10日 18時) (
レス) @page9 id: f71c6b27b8 (このIDを非表示/違反報告)
caviarbloom0l(プロフ) - いちご飴☆さん» ありがとうございます！頑張ります！！とっても嬉しいです！ (2022年7月20日 22時) (レス) id: 20ff4bcc63 (このIDを非表示/違反報告)
いちご飴☆(プロフ) - Ibが好きなゲームで、またこの作品のアイディアが面白いので続き楽しみにしてます！ (2022年7月20日 22時) (レス) @page5 id: 81a2fb5c44 (このIDを非表示/違反報告)
caviarbloom0l(プロフ) - ちづっきーさん» ありがとうございます！名前変わっちゃったんですけどよろしくです。(アカウント変わった)頑張って更新します！ (2022年6月25日 23時) (レス) id: 20ff4bcc63 (このIDを非表示/違反報告)
ちづっきー(プロフ) - 久しぶりの投稿ですね！Ib大好きなのて応援しています！頑張ってください！ (2022年6月25日 23時) (レス) @page4 id: 6eb9ddde4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大体箱推し | 作成日時：2022年4月9日 21時
