少しくらい信じてほしかった【○○○】【黒○】

春10 ページ14

ぞろぞろと集ってくる部員たち。



その中にはバレー部以外の人も何人かいた。



誰もが唖然となった。



Aは完全な悪役だった。



黒尾「……東雲…お前まさか………」



『…っ！ち、ちがっ！違う！！私じゃないです！碧海ちゃんが…自分でっ……………！！？』



Aがなんと言おうと無駄だった。



全員が、完全に、Aがやったと思い込んだ。



夜久「…………なんで…………信じてたのに‥お前はそんなことするやつじゃないって………！」



『っ！……違います！私じゃ…』



そういうも、夜久はうつむいていた。



どうやら、完全にAがやったと思い込んだらしい。



それは海も黒尾も同じだった。



もちろん、2年生も、1年生も、そしてこの場にいるバレー部でない人も。



黒尾「…………広瀬の言っていることが…本当だったんだな…ごめんな、広瀬」



広瀬「っ！なんで………黒尾先輩が謝るんですか…？先輩はっ！悪くないですよぉ………(泣)」



周りからはAの悪口が聞こえてくる。



最低、クズだな、なにこいつ、人を傷つけるとか、相手の子かわいそう、などなど。



Aはどうしようもなかった。



山本「…おい、謝れよ」



『……え………』



山本「え、じゃねえだろ。謝れよ。泣いてるだろ、広瀬」








『…………すみませんでした。』




その後、広瀬は保健室に行った。



Aは、せめて仕事くらいしろ、と言われ、一人で仕事をした。









信頼と同時に、Aの心が砕けた瞬間だった。

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