副作用の話。 ページ36
奏「まぁ…うん。万全じゃないけど、」
樹「デコ貸してみ。」
樹の手が額に伸びる。
相変わらず冷っこい手だ。
奏「きもち……」
樹「冷てぇべ？」
奏「気持ちええよ…」
目を細める。火照ったからだに丁度いい温度だ。
樹「てかお前熱何度だよ…超熱い。」
奏「お昼の時は8度越えてた。」
樹「いややべえだろ、うどん部屋で食う？」
しんどいなら無理して降りなくても…という樹の心の声が聞こえた。
奏「大丈夫、皆で食べたい。」
樹「ん、ジェシー達喜ぶよ、心配してたから、顔見せてやんな。」
奏「うん。」
ほぼ丸1日部屋から出てない。メッセージのやりとりはしてたけど、迷惑かけないように…と思っていたらどうやら心配をかけていたらしい。
ほんとに俺って……
樹「きょもがアイス買ってきてる。」
奏「うぇ？」
頭抱えて自己嫌悪に浸ってたら樹が急になんか言い出した。
樹「北斗は奏の為に〜って生姜生で買って来てるし、ジェシーが買ってくるゼリー飲料で冷蔵庫パンパンだわ、高地は絶対奏は倒れるからってマネージャーに休みの調整何回も掛け合ったし、慎太郎はカーロ達がドアの前から離れないから一緒に待ってんの。」
奏「うぇ…？？」
樹「ほれ、」
ガチャリと樹がドアを開けるとチャカチャカと小さい足を必死に動かして走ってくるカーロ。
ジュビアはよしって言われてないから部屋の前でソワソワしてる。
その後ろには力尽きてしまったのか、シェリーを膝に乗せて壁にもたれて寝てる慎太郎。
奏「バカじゃん……」
俺もだけど、みんなも相当。
カーロを抱き上げようと思ったけど腕が痛すぎたのでギブ。存分に撫で回しておいた。ジュビアも同様。
奏「…ありがとな……」
大事にされるってこんな嬉しいのか。
昔っから、体調崩しても1人だったから。
奏「…ありがと……」
くすぐったくて、嬉しくて。
樹「奏、こっち向いて。」
奏「ん？」
樹に呼ばれて振り返れば唇への感触。
奏「は！？」
樹「動くなよ！リップクリーム塗れねえ！」
びっくりした……後ろに跳ね飛びそうになった所を腕を掴まれて樹愛用のCurelのリップクリームを塗りたくられた後、
樹「お前唇乾燥し過ぎ、血ぃ出んべ？」
お小言も貰い…ベッドから引っ張り出してもらう。
樹「おぶる？」
奏「いーよ、俺重いよ？」
樹「ちっちぇーじゃん奏。」
奏「うるさ、」
ぶっちゃけるとこのコンディションで階段降りるとシャレにならないので。
奏「慎ちゃん、起きて、ありがとね色々。」
困った時の末っ子様頼みと行こう。
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えるち(プロフ) - 紫苑さん» コメントありがとうございます(；▽；)更新にムラがある中お付き合い頂いて本当にありがとうございます…これからも楽しんで頂けるよう頑張っていきますので、引き続き楽しんで貰えれば幸いです… (2021年10月22日 7時) (
レス) @page30 id: 8248dec9b6 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - いつも、楽しく拝見させていただいております。大変だと思いますが頑張ってください。応援しております。 (2021年10月19日 17時) (レス) id: 761c21ee7b (このIDを非表示/違反報告)
えるち(プロフ) - すーさん» 嬉しいコメントありがとうございます！！これからも亀更新の自己満足ですが、お付き合い頂けたら嬉しいです(*^^*) (2021年10月19日 9時) (レス) id: 8248dec9b6 (このIDを非表示/違反報告)
すー(プロフ) - このお話すごくがタイプです！！これからも楽しみに待ってます！！！ (2021年10月18日 8時) (レス) id: 79c53cdf29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えるち | 作成日時：2021年10月11日 7時
