諏訪部さん家のお嫁さん

惚気ノ話 ページ16

諏「ただいまー」

「あれ、お帰り〜案外早かったね良かった」

諏「？？」

「シチューだよ今日赤ワインのね」

諏「俺が買っておいたバゲット見て作り出したろ」

「だいせいかーい！！時間ある時くらいしか作れないんだしさ」

諏「ま、Aのシチュー美味しいからいいや。バゲット焼いとくね。もう出来るでしょ」

「手ぇ洗ってよ？？」

諏「その前には？？スルーしようとしてない？」

「んっ」


諏「おかえりなさいのキスご馳走様。
今日も最高に可愛いよA」

「そういうのいいから早くバゲット焼いて」

諏「何年照れるつもりなの」

「一生！！」




『いただきます。』


食べとかないと持たないんだ深夜……
お腹減るんだよ……でも誘惑に負けたら
色んなもの失うのでそんな事になる位なら
夜にいっぱい食べておく。


じーーーー


なんか見られてない？
いや見られてる……
口の端ついてるかな…？
いやついてないわ。

ぶっ！ふふふふははは！

「なんで笑うの」

諏「いやだってw見られてるの気づいた思ったらふと思いついたみたいに口の周りぺたぺた触り出すからもーおかしくってww」

「(不満そうな顔)」


諏「期待を裏切らないなぁ笑」

「もー……性格悪いなぁ！！」

諏「ごめんて笑」

「まだ笑うか！！」




そんなこんなで仕事へ出発〜

疲れた……

諏「仮眠とったの？」

「いっぱいねたよ〜……」

諏「じゃあ気疲れか。」

「私何もいってない」

諏「疲れた……って顔に書いてるよ。ただでさえAは顔に出るんだから。」

「順一さんだからだよ。」

諏「ん？」

「私全部を分かってもらおうとなんて思ってないよ。他人に全部分かってなんて無理だし。それをよく知ってたからさ。私の事を知らない人も声優 神崎Aとして知ってくれてる人も諏訪部Aとして知ってくれてる人もいるけど分かり合えない事がほとんどだし。私も伝える努力をしてこなかった所もある。」

諏「うん。」

「好きな人の前では尚更私分かりにくいって言われるし。上手く伝えられない。演技を通せば出来るのにね。私自身に戻ると途端に出来なくなる。でも本当に好きな人の前ではそんな事言ってられないの。ちょっとした事で嬉しくなる。一緒にいたら楽しい。悲しい事も辛い事もいつかはどっか行っちゃう。だから順一さんは特別。」

諏「よし録音完了。」

「ちょっと待って！？？今不審な言葉聞こえたよ！！？」

諏「着いたよA。行ってらっしゃい。」

「行ってきます」

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