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服の話。 ページ33

うちがいつもお世話になってるブティック。
まぁある体に言って……贔屓の呉服屋。
昔は日本家屋だったはずなのに今ではもう洋式になっちゃってまぁ……


大我に服を贈るようになって……多分5年、くらい。
理由はまぁ、段々と服装に無頓着になっていく大我を見かねての事もあるし、何より、

京「なに?」

「…なんでもねぇよ」

憎ったらしいくらい顔の綺麗なコイツを着飾るのが少し、楽しい自分がいるからなんて、
口が裂けても言ってやらん。


「「ようこそ、お越しくださいました。」」

中に入ると、一斉に頭を下げられる。
もう顔見知りだろ大我いつまでびびんだよ…

「いい、皆下がって楽にしてくれ。」

『坊ちゃん、ようこそお越しくださいました。ご無沙汰しております。』

「坊ちゃんはよせと…何度言えば…」

長居するわけでも無いので、店員を下がらせれば残るのは子供の頃から世話になってる支配人の柳さん。

『大我さまもようこそお越しくださいました、それと、お誕生日おめでとうございます。』

京「いつもありがとうございます、柳さん。」

2人して頭下げ合うのももう見なれた。
俺が坊ちゃんって言われても大我ももう笑ってないし。なんか複雑。

「今回はそんな堅苦しくなくていい、軽くでいいよ。」

『ではスーツで、』

「いや、そういうのもいい。」

『かしこまりました。お待ちください。』

「ありがとう。」


柳さんが立ち去るとすぐさま出てくる紅茶。
セイロンかなこれ、いい香り。

京「今年はタキシードじゃないの」
「去年不評だったからな」

去年、タキシード着せて高めのドレスコードありのレストランに行けば、
(タキシードが)キツくてあまり食べられなかった…とクレームが入り。

「同じ轍は踏みたくない。」
京「ふーん…じゃあ今年はご飯無し?」
「あとのお楽しみだって俺はあと何年言い続ければ良いんだろうな。」
京「奏のケチ」



『お待たせ致しました。』
くだらないやり取りをしていたら、服の準備が整ったらしい。

「大我、着替えてきて。」

京「はーい」

間延びした返事をして試着室に消えてく大我。

「俺も着替えるかぁ……」








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作者名:えるち | 作成日時:2021年11月12日 20時

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