昔の話。 ページ19
岩「めちゃくちゃ探したわ！」
運転席には照くん
宮「あーもーほら、こっち向いて。」
隣にはりょーちゃん
奏「なんで……」
宮「奏、奏がやりたいようにやればいいよ。」
岩「俺らは、お前が大事だかんな、」
奏「っ…」
宮「泣かないでよ。」
ピシャリ。
ただでさえ応急処置アイシングで腫れた目を冷やしてもらってるところなのだ。
泣いたら余計怒られる。
でも、こんなの泣かずにいられるか……
奏「なんでよ…俺が居なくて平気なの…？」
岩「はぁー？？馬鹿じゃねぇの？」
宮「正直困るよね。決定力減るんだから。」
岩「あとインパクトな。黙っててインパクトあるのなんて、奏と佐久間くらいだし。」
奏「じゃあ！」
俺の選択は間違ってないじゃないか。
俺はSnowManで居たい。SnowManで…
宮「奏がSnowManの事大事にしてるの分かってるよ。」
岩「だからこそだ。迷って後悔して、あの時…なんて思って欲しくないから。」
宮「大人が、送り出してあげないとね。」
岩「あー舘さん泣かした。」
我慢したんだ、これでも。
目頭が熱い。熱くて。けど、2人の優しさが、暖かくて。
結局俺は、盛大に泣いてしまったのだけれど。
岩「後悔しないように。とりあえず行ってやっぱりここは俺の居場所じゃない。ってなったら戻ってきなさいね。」
宮「どんな手使ってでも引きずり戻してあげるから。」
いや怖い。涙引っ込んだ。
宮・岩「ほら、行っておいで。」
思うところはあっただろう、
この時翔太くんはブチ切れてたらしいし、
大くんはちょっと泣いたらしいし、
りょへくんも黒いのが出てたらしいし、
ふっかは完全に泣いてたらしいし。
みんな両手上げて送り出してなんて、そんな事あっていいわけないのに。
わがままで身勝手で、それでも。
SnowManが俺の背中を押してくれた。
感謝してもしきれない。
で、俺はギリギリ滑り込みセーフで、SixTONESになった訳なんだけど。
まぁ大変ギリギリだったからね！
SixTONESの差し替え効かなかったよね！
これ未だにややこしいです！ってファンの人から言われるし。
まぁ、結構端折っての俺の昔話。
今も、SnowManへの思入れは人一倍。
それでも、卑怯だと、裏切りだと。
誰になんと言われようとも。
俺は、SixTONESで居たいんだ。
ここが、きっと、俺の居場所だから。
SnowManが居場所じゃなかった訳じゃない。
でも結果、今のSnowManに俺の帰る場所は無い。
そう思ってる。
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作者名：えるち | 作成日時：2021年11月12日 20時
