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部屋から出ると、哀ちゃんがコナンくんの手首を掴み、そして首を横に振った。
哀「だめよ、お願い」
コナン「前にオメーに言ったよな、自分の運命からは逃げるなって、俺も逃げたくないんだよ」
哀「！」
私は走るコナン君の後ろに続いた。
小さく、哀ちゃんが工藤くんと呟いた気がしたまま。
＿＿
私はタクシーを拾ってコナン君の後ろをつける。
だが途中、彼の知り合いらしい女性が車から出てきて、彼を車に乗せた。
するとコナン君が私も乗せろと言ったのか、私も車に乗るようにジェスチャーされる。
コナン「とにかく、これを読んで！」
？「こ、これは！」
グレーの髭が生えた男、少し髪が長い運転席の男
金髪のメガネをした女性。
顔立ちが日本圏ではないように思える。
「…」
？「そこの彼女は状況を知っているの？」
「いえ、何も。ただその文章は世界を揺るがす程のものだと私は推測していますが…」
コナン「やっぱり凄いねAお姉さんは…、その通りだよ」
世界規模の犯罪組織、通称黒の組織
ノックは潜入捜査官のことであり、あの文章はノックを伝える文。
バーボンとは安室さんのことであり、コナン君はその黒の組織に絡み、今の姿になった高校生探偵の工藤新一。
「…どうして、そんなに大事な事を私に教えるのです？」
コナン「だって貴方は…かの有名な犯罪卿、ウィリアムの妹だからね」
「…それは褒められているのかな？…そんな大事なことを教えてもらったからには、全力を尽くすさ。私だって…安室さんには約束を果たしてもらわないといけないからね」
コナン「約束？」
「ええ。」
私を堕とす、って言ったのは貴方でしょう
安室透
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作者名：あざみ | 作成日時：2023年3月20日 15時
