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コナン「楽になりたいとは言っても、死にたいとは一言も言って無いんだよね？」
「ええ、ただ、何かを恐れていたようでしたから」
コナン「ならやっぱり……」
ブツブツとコナンくんは呟き始める。
コナン「ここに来る途中に電話をしている人を見たんだけど……明らかに瞬きの回数が多かったんだ。」
「……つまり、その人が犯人だと君は思っているというのかい？」
コナン「いや……確信しているんだよ」
「………嗚呼、君はやっぱり＿＿＿」
コナン「お姉さん、力を貸して！僕だけじゃ犯人は捕まえられない！」
「ええ、分かりました」
＿
そうして、コナンくんと共に犯人逮捕に協力して、事は済んだ。
だが、やはり心に相当きていたのだろうか
脳には未だに死んだ少年の姿が浮かぶ。
「…死にたいとは言っていなくても……本当は死にたいと願っていたのなら…？」
私は元々、ウィリアムお兄様達と同じで路地に住んでいた。
その時に死にたいと願う子を嫌という程見てきた。
殺される子達も何度も見てきた。
そんなことが二度と起こらないように私は頑張ってきたのに、また目の前で子供が死んだという事実に打ちひしがれそうだった。
「……」
空にはいつの間にか夜の帳が降りて、星が煌めいていた。
ほんのり冷たい風が頬を掠める。
「そろそろ帰らなくては…」
＿＿
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作者名：あざみ | 作成日時：2023年3月20日 15時
