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かの有名なモリアーティの妹 ページ2
モリアーティ、犯罪界のナポレオンとも言われる悪名名高い人物であり、コナン・ドイルの物語の中の人物である。
だが、架空の人物ではないのではないかと私は思っている。
だって、妹の私が記憶を持ってこうやってこの世界に生きているのだから。
「…何故?」
前世の記憶、なんて非科学的で未だに長い夢を見ているのではとも思う。
でも痛みも、味覚も、…何もかもを感じるのだから、夢なんかじゃないと思い知らされる。
赤い目に、黄色の髪。
前世の私に似た姿で、この世界に産まれたのだ。
まだ生きろと言われた気分だ。
嗚呼…今でも瞼を閉じると思い浮かぶ、私を呼ぶ兄たちの悲しそうな顔を。
「ごめんなさい、死んでしまって……」
でも、もし本の中の世界ではなく、この現実に兄さん達が生きていたのなら、
「貴族も、平民も、関係の無い世界になったよ。」
…ウィリアム兄さん。
「まあそれはそれとして明日からまた学校か」
春休みが終わり、明日から私は高校3年生とやらになるのだ。
世界は発展した。
それがどの方向に進化し続けるのかは、人間次第なのだ。
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作者名:あざみ | 作成日時:2023年3月20日 15時