141話 ページ7
貴)あ、電話だ。
“もしもし〜？あ、ケイ？今どこ？
あのさー、海の近くのバス停まで迎えに来て欲しい
…え！近くにいるの？あ！もしかしてあれかな！？
えー！めっちゃ偶然！嬉しい！ん？家？行く行く！
待っててーもう行くからー”
俺たちが聞いたことのないような話し方をするAちゃん
風)誰？男だよね？あー、彼氏かな？笑
風磨、もうやけになってるな…
貴)違う違う笑 オトモダチ♡
風)おまえ、マジで、吐き気するわ。
貴)はいはい。じゃーねー
本当に彼女が行ってしまう…！
健)Aちゃん！！
風)健人！もう構うなよ！
Aちゃんはそのままケイとかいう男の元に走って行った。
俺らのことを振り返ることもなく。
健)風磨、大丈夫か？
Aちゃんたちが見えなくなってから、
座り込んだ風磨に声をかける。
風)おれ？大丈夫大丈夫！いやー…
本気になる前でよかったわぁ笑笑
健)ふうま…
風)あいつなに？女優かよ？ってな笑
俺、女の趣味悪りぃー笑笑
健)…俺らみんなそうだな。
風)だな！笑 かえろーぜ！マリウスたちにこの
恐怖体験を教えてやんねーと。
見ててこっちが泣きそうになるほどの空元気。
鼻歌まで歌い出しながら歩く風磨の上着のポケットから
小さい箱が落ちた。
健)風磨、俺たち、親友だよな…？
風)おう！なんだよ、急に…
お前、それ…！
俺の手にある小さい箱を見て風磨は驚く。
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作者名：テイル | 作成日時：2018年5月31日 16時
