13話 ページ13
聡)ふーうーまーくーん！けーんーとーくーん！
俺も来たよー！……え？Aちゃん！？なんでっ！？
タオルで…どうし…え？
突然入って来た聡に驚くとともに聡の発言で自分
がどんな格好でいるのかを思い出し、パニックにな
るA
貴)あ…わたっ…わたし…まって….
はぁはぁ…み、ないで…
風)まっしま、お前一旦外に出ろ！あと、マネージ
ャー呼んでこい！優ちゃんにはこのこと言うなよ！
聡)お、おう！
貴)い、や…見ないでぇ……き、た、なぃ…もぅい、
やぁ…みな…みな…
風)大丈夫だよ。
風磨も健人も他にかける言葉が見つからない。
その間にAの呼吸はずんずん浅くなって行く。
貴)はぁ…はぁ…ぱ……か…
Aから絞り出すように出せれた言葉。
2人とも必死に耳を傾ける
風)もう一回言って？？
貴)ふっ………ま…ぱ……ぁか……
風)？？汗
健)…！風磨のパーカー！
風)は？
健)ふうま！はい！
風磨は飛んで来たパーカーをキャッチすると、
Aは仰向けになってパーカーの先を弱々しく掴む。
風磨は首元から胸にかけてたくさん付いている赤い
‘あと’を隠すようにAにパーカーをかける。
Aの呼吸がさっきよりは随分マシになったように思われる。
貴)ふぅ…ふぅ…あり、がと
風)きにすんな。
健)風磨！マネ来た！
マネ)Aちゃん、大丈夫！？
貴)はい。…すこーし、息苦しくなっただけですよ…笑
風)無理すんな。
マネ)そう。無理しないで。健人から本当のことを聞
いたわ。もう気にしなくていいの。
貴)はい。
マネ)…！この傷！…手当てするわ。2人とも楽屋で
待っててくれる？
健風)はい。
風)そのパーカー、やるよ。
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作者名：テイル | 作成日時：2017年11月12日 13時
