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12話 ページ12
駆け寄った2人の前にはタオル姿の
Aが倒れていた
健)息が浅い。過呼吸が酷すぎる。風磨、なんとか
しないと！ふうま！ふ…ま…？？
風磨は呆然としていた。
目の前の光景が信じられなかったのだ。
濡れてぐちゃぐちゃになって絡みついている髪を
どかした一部しか見えていない背中には、
無数の引っかき傷とあざ、そして赤い‘あと’が残っていた
健)…！！！！まだ高校生なのに、こんな…
風)こいつ、まだ高校生なのか！？
大人の男2人の頭でも追いつかないほどのむごさ。
女子高生1人が耐えるには大きすぎるつらさだった
健)Aちゃん！きこえる？俺誰かわかる？
そういって、Aちゃんの肩を揺らす。
貴)い…や…おねがい…
触られると力なく抵抗するA
しかし、しだいにその相手が健人だと気付く
貴)あっ…けんっとさん…ごめ…ごめんなさぃ…
健)いいよ。おい、風磨、なんか言ってやれ。
風)え？おれ？…おい、平気か？
貴)…へっちゃらです…笑
こんな時でも2人に笑顔を向けるA
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作者名：テイル | 作成日時：2017年11月12日 13時
