愛してごめん。２【岩本照】

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着いたレストランはちょっと大人っぽい雰囲気の
ワインバーがついたイタリアン。





照「おお…」


貴方「照くんこういう場所苦手だったりする？」





スイーツショップ、
もしくは居酒屋にいる照くんしか今の所見ていないから
一応尋ねる。





照「いや、なれないけど好きだよ。」


貴方「よかった！」





席についてメニューを広げれば
難しい名前のものばかりで、
私が慣れてないことがバレてしまいそうだ。





照「色々あんだな。」


貴方「どれか食べたいのある？」


照「そうだなー…」





そう言ってメニューを見つめる照くん。

正直照くんが決めちゃってくれたら楽だ…笑





照「どれもうまそうだからな。」


貴方「だよね。
適当に色々頼んで2人でつまむ？」


照「そうだな。」





じゃあ…と、
いつも涼太が頼んでた様子を思い出して、
スターターから一個、サラダから一個、メインのお肉と卵料理と
…と選んでいってみる。






貴方「こんな感じかな？他に食べたいのある？」


照「いや、これでいいよ。
…さすが、慣れてんな。」


貴方「そう？なかなかこういう所来ないからめちゃくちゃ料理選ぶの戸惑ってるよ？」





そういえば「え？」と驚く照くん。





照「色んな人に連れてきてもらってるのかと思ったよ。」


貴方「色んな人ってそんなことないよ笑」





そう言って笑えば、
照くんの口角が少し上がった。





貴方「ワインも飲も？
どれ飲みたい？」


照「えー、わっかんねー笑笑」


貴方「だよねー私も笑笑」





言い出しっぺなのにそういえば、
なんだよお前と小突かれた。





貴方「これ、確か涼太のおすすめだった気がする」


照「じゃあ、それにしよう」






そうと決まれば昼間のパンケーキの時みたいに
サラサラっと注文をしてくれた。





何時間もずっと喋りっぱなしなのに
話しのネタは尽きない。

少し焦った様子で自分でサラダをよそう照くんを見ていると
上手にきゅうりを避けていることに気づいた。

「きゅうり苦手なんだね笑」とからかえば、
笑うなよとあからさまに拗ねた照くんが可愛い。

私はきゅうり好きだから、
「代わりにいっぱい食べれてラッキーだな。」
といえば、
「足りない部分は補うってことで。」
と格好つけて言ってきた。

でも、私はその足りない部分を埋めてくれる。
埋めさせてくれる関係なんだって思うと嬉しくて、
でもそれが翔太の時みたいな嬉しさじゃなくて
なんでだろうって思った。

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