７ ページ7
翔太「A、俺彼女できた。」
貴方「え…？」
一瞬固まったAだが、ハッとしたように
口を開いた。
貴方「もしかして、なっちゃん？」
Aから出てきた名前は彼女のもので、
Aが当てたことにびっくりした。
翔太「え！？なんでわかんの？」
貴方「もしかしたらそうかなって。」
そう言ってまだびっくりした顔に
ちょっと自慢げな顔で言うAに
こっちの方が驚きながら、改めて報告する。
翔太「この間告白し直して付き合うことになった。」
貴方「そっか…」
彼女ができたって言った時からあまり表情を変えないAの
顔から感情を読めるほどAみたいに器用じゃなくて、
どうにかして把握しようと無言で顔を見ていると
Aの目にうっすらと涙の膜が張っていることに気がついた。
翔太「ちょ、ちょっと待って。え？
泣いてんの？パニックパニック。」
そう言うとAは俺から顔を背けた。
手で顔を仰いでるAは
暑いだけ！
なんて言ってるけど、
その声は少し鼻声で、
手の隙間から見える頬には
何粒か涙が流れていた。
涼太「話し終わった？
…て、Aなんで泣いてんの？」
あわあわと、とりあえずハイボールのジョッキを渡そうとしている
俺に現れた救世主の涼太だったけど、
泣いてるAを見ると
俺に険しい顔を見せる。
翔太「俺もわかんねえよ！」
マジで意味わかんねえし、
A状況を説明してくれよ。
涼太「翔太がなんか余計なこと言ったんじゃないの？」
翔太「違うって！」
涼太は俺がリア充報告をするついでに
Aをいじめたっていいたいのかよ。
とりあえず、
女が泣いた時どうしたらいいかわからない俺がワタワタしていると
少し笑ったAが話し出した。
貴方「違うの。嬉しくて…」
俺に、ただの男友達に、彼女ができたのが
嬉しくて泣くとかどんだけだよ。
貴方「翔太も涼太もすごく優しくて、いい人って言葉じゃ足りないくらいいい人で、
大好きな友達なのに、彼女とかできなくて、なんでだろうって。」
引っ込んだはずの涙がまたじわじわと出てきているAは
大真面目に話していて、
本当に俺たちのことを大切に思ってくれてるんだなって思うと同時に、
面倒見てるつもりでいたけど、
結局こいつに甘えてばっかで、
いっぱい心配かけてたんだなと思う。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 407人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
テイル(プロフ) - サンリオさん» コメントありがとうございます！パスワード制にしているのはお話を一つも更新していないからです汗 明日から２を更新するのでそのときには、全体公開になります！紛らわしくてすみません。少々お待ちください。 (2020年8月9日 22時) (
レス) id: 890764c063 (このIDを非表示/違反報告)
サンリオ(プロフ) - 続き楽しみにしています。パスワードは教えて頂くことは可能でしょうか？ (2020年8月9日 21時) (レス) id: acd1271e19 (このIDを非表示/違反報告)
テイル(プロフ) - 杏奈さん» コメントありがとうございます！照くんの登場遅めでごめんなさい。「愛してごめん。」の状況になるのも遅め方思われます、、、翔太くん…期待通りのお話になっているかわかりませんが、更新頑張るので、楽しんでいただけたら嬉しいです。 (2020年8月6日 4時) (レス) id: 890764c063 (このIDを非表示/違反報告)
杏奈(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませていただいています。最初は岩本さんが出てなかったのでどんな話なのかなとワクワクしていました。岩本さんとのやり取りにキュンキュンしています。(特に岩本さんの心の声)翔太くんと何かありそうでドキドキです！更新頑張って下さい。 (2020年8月5日 22時) (レス) id: aadbdb729c (このIDを非表示/違反報告)
テイル(プロフ) - ルルモさん» ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2020年7月27日 4時) (レス) id: 890764c063 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：テイル | 作成日時：2020年7月23日 5時
