愛してごめん。【岩本照】

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翔太の方に向かえば、さっくんがなんやら活発に動いていて、
多分嫁の話をしてるんだろうなって想像がつく。


ちょうど背中向けてるし、びっくりさせようw





佐久間「嫁がとらわれてたから助けようとしただけで、
別に無駄遣いしたわけじゃ…」


貴方「わっ！！！」





そう言って背中をポンと押すと、

わあ！？

といささか大げさにも思えるリアクション。





貴方「さっくんうるさいよ。


翔太「ふはっお前が脅かしたのにw」


佐久間「A！
びっくりしたでやんすよ〜」


貴方「ははっ
プチドッキリ大成功！」





そう言ってにひっと笑うと
にひっと笑い返してくれるさっくんは相変わらず可愛い。






翔太「佐久間、Aもダンスの大会観に来るってよ。」


佐久間「やったあ！」


貴方「さっくんのダンスはいつもかっこいいから
楽しみ！」





そう言うと、
ほんとでやんすか？
と目を輝かせるさっくん。


本当可愛い。





貴方「ほんとほんと。
今回のは優勝したら何かあるの？」


佐久間「今回のは地区のフェスティバルだから、
予選とかじゃないけど、
他の大学の新一年生の実力を見たり、
ダンスを勉強するのにはいいんだよ。」


貴方「なるほど！冬の大会のためにか！」


佐久間「まあ、夏前だし、お祭り感の方が強いから
いつもよりもっと楽しいと思うよ！」






そうニコニコで言うさっくんからは
ダンスが好き！って言う感情がビンビンに伝わって来て、
思わず頭をよしよしする。






涼太「A何やってるの？笑」


翔太「佐久間、犬じゃんw」


貴方「なんか元気もらえそうだなあって思ってw」





そう言ってふわふわの髪を撫でる手を止めずに、
さっくんを見て、いや？と目で聞く。





佐久間「なんかわからないけど、
嬉しいからいいや！w」


涼太「翔太には犬って言われたけどね。」


佐久間「だてさまそれ掘り返しちゃう？」





確かにワンちゃんみたいだなって思っていたけど、
二人にいじられてかわいそうw





貴方「シナモンは黙っとけっていえばいいんだよ。」


翔太「はあ！？」


貴方「だからさっきからうるさいって。
とりあえず、詳細決まったら教えて。
二人に合わせるから！」





カバンを持ち直して手を振ると、
涼太が元気そうでよかった
と言って来た。


なにそれwとだけ返して、
友達のいる講義室に向かった。

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