目が覚めたらそこはクラリネスでした。３

137話 ページ39

貴方)ラジ王子は私が面倒な男の人たちに
絡まれてるのを助けてくれたの。





オビ)はあ！？





貴方)オビに助けてもらおうと思ったけど、
プイってよそ向いたのはそっちじゃん。





オビ)だって、A嬢がその…
綺麗だったから直視できなかったんだよ！





貴方)今日はマシに見えてるみたいだね笑
それ、ラジ王子にも言われたもん。





オビ)はあ！？
なにちゃっかり口説かれてるんですか。





貴方)口説かれてないよ。





オビ)いやいい雰囲気でダンスした後に
こんなところに連れてこられてるじゃないですか。





貴方)ああ、これはラジの告白になんて返したらいいか
わからなくて戸惑ってたら…





オビ)は？！？！
もう、A嬢勘弁してくれよ…









そういって、アニメかよってぐらい
大げさに頭をかかえるオビ。

そんな風に言わなくても良くない？









貴方)ラジ王子はいい人だし
別にいいじゃない。





オビ)いやいやいや、だからこそでしょ。
ラジ王子のことが好きになったらどうするんですか。





貴方)オビしか好きじゃないから大丈夫。





オビ)なんで今日そんなに素直なんですか…
って言うか、そう言うことじゃないんですよ。





貴方)じゃあ、なに？





オビ)今日の夜会にきてる男はあんたに釘付けだし、
主やミツヒデの旦那まで頰を赤らめてたし、
ラジ王子に告白されるわ、キスされそうになるわ
クラリネスに帰れば、兄殿下にキスされるわ
隙が多すぎなんだよあんたは。










そう一気にまくし立てられた。

今日の夜会の男たちは知らんし、
ゼンとミツヒデの反応も個人のことだし、
ラジのこともイザナのことも、
元はと言えばオビのせいじゃない！

ああ、腹たってきた。

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