検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:55,118 hit

129話 ページ31

事がひと段落してタンバルンへ帰国したばかりだっていうのに、
ラジ王子はもう夜会の準備を進めていた。

もともとこのために招待したのだから、やらないと意味がないらしい笑


私はといえば、嬉々としたメイドさんたちに
化粧室へと連れていかれていた。









貴方)あの、私、こんな身なりですし…
怪我もしてますし。





メイド)お怪我のことはラジ王子より伺っております。





メイド)ですから、ラジ王子がご自分で特別にこちらをご用意なさいました。









そう言ってメイドさんが出してくれたのは、
長袖ワインレッドのAラインドレス。

袖と上半身の部分がレースになっていて、腕の細かい怪我がうまく隠れるようになっている。

その下はシルクのような生地で出来ていて着心地が良さそうだ。
しかもよくあるプリンセスのドレスみたいにふわっとしていない。
可愛いのよりも綺麗めなほうが好みってわかってくれていたんだろうか。

ただ…怪我をした足や腕が隠れる代わりに、
無傷で済んだ背中が大きく開いている。

まあ、良しとしようか。






でも、ラジ…選んでくれたんだ。

怪我のこととか言ってないはずなのに、
わかってるし。

私はラジの何気ない優しさが嬉しくて、
是非着させてもらうことにした。









のはいいけど…

なんだろう…この視線…

「クラリネス王国より A嬢!」

と階段の踊り場にいる兵士の方がいい、
階段を降りていけば、
その途中やたらと人に見られている。

どこの国も珍しいものをこんな風に見るのね。

それともなんかおかしいところが!?

黒髪?目の色?
確かに明らかに人種は違うけど、
これくらいタンバルンにもいそうじゃない?


と柄にもなく心細さを感じていると、
少し離れたところにオビたちを見つけて、
嬉しくなって笑いかける。


白雪はこちらに気づくと笑いかけてくれたものの、
オビは一瞥した後そのまま顔を背けた。

なに?
まだ不機嫌なの?









貴方)はぁーー…





男性)ため息とは、何かありましたか?






貴方)いえ、こういう場は慣れていないもので、
どうしたらよいかと…






男性)それなら我々がご案内しますよ。









と男の人たちに話しかけられたかと思えば、
あっという間に包囲された。

130話→←128話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (146 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
321人がお気に入り
設定タグ:赤髪の白雪姫 , オビ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

テイル(プロフ) - ティアリールさん» ありがとうございます!やっと、ひと段落しました。これも、ティアリールさんのコメントのおかげです。パワーをありがとうございました:) (2020年5月28日 0時) (レス) id: 890764c063 (このIDを非表示/違反報告)
ティアリール(プロフ) - テイルさん» 返信ありがとうございます!早速読みました!あっ、ルチェスト・クレアールです。名前変えてティアリールになりました。124話で伏線(?)回収されててゾクキュンしました!続き楽しみにしてますが、どうか無理をなさらずに。お互い頑張りましょう! (2020年4月22日 23時) (レス) id: c42395a0dd (このIDを非表示/違反報告)
テイル(プロフ) - ルチェスト・クレアールさん» 素敵すぎるメッセージをありがとうございます。忙しくて私も手をつけれずにいましたが、このコメントを見て再始動することにしました。刺激をくださってありがとうございます。お互い頑張りましょうね!今度作品を見にお邪魔させてもらいます!! (2020年4月22日 23時) (レス) id: 890764c063 (このIDを非表示/違反報告)
ルチェスト・クレアール(プロフ) - あなたのおかげで創ることが出来ました。これからも創り続けていきますので、どうかあなたも頑張って下さい (2019年7月10日 22時) (レス) id: c42395a0dd (このIDを非表示/違反報告)
ルチェスト・クレアール(プロフ) - あなたのおかげで私もオビの夢小説を創りたいと思えました。忙しくて出来ないのを理由に逃げてましたが、この小説を読んで、やっぱりオビが好きだ。自分の世界観をいれつつ夢小説を創りたい。と思えるようになりました。ありがとうございます。これからも応援しています (2019年7月10日 22時) (レス) id: c42395a0dd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:テイル | 作成日時:2018年7月6日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。