目が覚めたらそこはクラリネスでした。３

114話 ページ16

大丈夫。

Aにはきっと策がある。

ゼンに、会える。

そう感じ始めていた時、外の船場がガヤガヤしているのが聞こえてきた。

そして間も無く、船内も騒がしくなる。

いやでもわかる。出航するんだ。


それと同時にバンっと再び扉が開く。

今度は一体何をしようと言うのか。









男)ほら、お仲間だよ！









そう言ったあの女の手下はか弱そうな、少し廃れた服を着た女性を手荒に私たちのいる部屋へ放り投げた。









白雪)大丈夫ですか？怪我は、、、
えっ、、、！






木々)遅くなったね、白雪。





白雪)木々…さん…！









私は思わず木々さんに抱きついた。


大丈夫。

そう言いながら、私の背中をさする細い手に言いようのない安心感を覚える。









貴方)木々、囮で入ってきたってことは…





木々)うん。もう作戦は開始してるよ。






貴方)そう…
囮なんて危ないこと、よくゼンが、、、
いやミツヒデが許したね。









状況から、瞬時に木々さんが囮で入ってきたことを察知したA。

さすがだなぁ。

動揺もせずに、木々さんの心配と、これからのことを考えてるなんて…

そう思った時、木々さんの私の背をさする手が止まり、ふわりと立った。









木々)まったく、、、
危ないことしてるのはAでしょ。
ありがとう。
もう大丈夫。









そういうと、木々さんはAの頭をポンポンとまるでお姉ちゃんのように撫でた。

私に半分背を向けているAの顔はよく見えなかったけど、

ん…。

とだけ言ったAの声は少し鼻がツンとしているようだった。









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あけましておめでとうございます。

お久しぶりです。テイルです。

そして、更新停止してしまっていてすみません！！


これからもすごくすごく遅い更新になると思いますが、よろしくお願いします！

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