113話 白雪side ページ15
私に遮る隙も与えないで、
一息で自虐的な言葉を述べたA。
その顔色は海の鉤爪の女の人と対峙時から変だ。
白雪)A、大丈夫?
私がそう声をかけるとハッとして
すぐに笑顔を浮かべて話し出す。
貴方)大丈夫だよ。
私のことなんて気にしないで。
それより白雪こそ大丈夫?
鹿月も。
白雪)うん。私は大丈夫。
鹿月)俺も。
白雪)A…
貴方)頼りなくてごめんねー
でもきっと大丈夫だよ!
嘘の笑顔を貼り付けたAはどう見ても大丈夫じゃない。
私を安心させようと無理しているんだ。
腫れた腕を抑えながらうかべる引きつった笑顔は、まるで誰も信用していない時のAに戻ったみたい…
白雪)ゼン………!
貴方)オビ…
思わずゼンの名前を呼んだ時、
隣からオビの名を呼ぶAのかすかな声が聞こえた。
それは助けを求めるような、いや彼の存在そのものを求めるようなそんな声に私は聞こえた。
ふとAの方をむけば、ひどく腫れている左手で耳飾りの付いていない左の耳たぶを無意識に触っているみたいだ。
私たち全員が半分放心状態でいると、
Aが私の名前を呼んだ。
貴方)白雪、不安にさせてごめん…
でもね、大丈夫。
オビたちが必ず助けてくれる。
白雪)…!
さっきとは雰囲気が違う「大丈夫」という言葉。
Aは笑顔なんかもう浮かべていなかった。
けど、その目には決意と信じる心しかみえなかった。
ゼンたちが助けてくれる。
その言葉がどれほど心強いものだろうか。
いつも私を助けてくれるのはゼンとAだ。
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テイル(プロフ) - ティアリールさん» ありがとうございます!やっと、ひと段落しました。これも、ティアリールさんのコメントのおかげです。パワーをありがとうございました:) (2020年5月28日 0時) (レス) id: 890764c063 (このIDを非表示/違反報告)
ティアリール(プロフ) - テイルさん» 返信ありがとうございます!早速読みました!あっ、ルチェスト・クレアールです。名前変えてティアリールになりました。124話で伏線(?)回収されててゾクキュンしました!続き楽しみにしてますが、どうか無理をなさらずに。お互い頑張りましょう! (2020年4月22日 23時) (レス) id: c42395a0dd (このIDを非表示/違反報告)
テイル(プロフ) - ルチェスト・クレアールさん» 素敵すぎるメッセージをありがとうございます。忙しくて私も手をつけれずにいましたが、このコメントを見て再始動することにしました。刺激をくださってありがとうございます。お互い頑張りましょうね!今度作品を見にお邪魔させてもらいます!! (2020年4月22日 23時) (レス) id: 890764c063 (このIDを非表示/違反報告)
ルチェスト・クレアール(プロフ) - あなたのおかげで創ることが出来ました。これからも創り続けていきますので、どうかあなたも頑張って下さい (2019年7月10日 22時) (レス) id: c42395a0dd (このIDを非表示/違反報告)
ルチェスト・クレアール(プロフ) - あなたのおかげで私もオビの夢小説を創りたいと思えました。忙しくて出来ないのを理由に逃げてましたが、この小説を読んで、やっぱりオビが好きだ。自分の世界観をいれつつ夢小説を創りたい。と思えるようになりました。ありがとうございます。これからも応援しています (2019年7月10日 22時) (レス) id: c42395a0dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テイル | 作成日時:2018年7月6日 11時