狐386 ページ10
磯貝side
建物内の真っ白な階段を上っていた。
タイル張りの目が痛くなるほど白い空間。
「いたぞ！！」
イリーナ「ッ……！！数が多いのよ！！」
律「ここは私たちに任せて、早く中へ！！」
銃の撃ち合いを麻酔銃２丁で制する援護のビッチ先生と、
建物内の仕掛けや内蔵武器でサポートする律。
ああ、と一言掛けて、
俺らは研究室の開いたドアから転がり込んだ。
厳重なロックも機械仕掛けで簡単に掛けられそうな鉄のドアだ。
たった１０秒でロック解除する律の万能性は本当にすごいと思う。
研究室の中に入るや目に飛び込んでくるのは、
大量のカプセルや試験管。
それからファイルの束、実験器具、ショーケース。
こんなものは見慣れた。
目標はたった一つだ。
俺らは研究室のいたるところに警戒しながら、
竹林を先頭にパソコンへと走る。
目を引く、カラフルで大きい、わかりやすいパソコンだ。
そして律のガイドを元に、電源を入れ、
竹林は凄いスピードでキーボードを叩く。
しかししばらくして律が『これもですか……』と悔しそうな声を漏らした。
竹林「……違ったようです」
竹林と律の一言ずつに全員が
『あああーーーーっ！！！』、
と背中を反らして呻いた。
岡野「またかぁぁー！！」
千葉「これで１８個目だ……」
原「偽物が多すぎるのよ偽物がっ！！」
施設内の沢山の研究室の中でひとつ、
全装置制御システムみたいなものがあるパソコン部屋があるらしい。
それに辿りついて直接キーを打って解除しないと、
カルマや柊木は宮田のいる『離れ』に行くことができないのだ。
離れに辿りつくまでの庭には、
赤外線センサーやとにかく危険な罠がそこら中に設置されているらしい。
律の力だけでは解除できないそうだし……。
それで『核』という名称がつけられた部屋を片っ端から回っているのだが。
律「ダミーが多いですね……。」
まだ本物のパソコンには出会えていない。
磯貝「よし、気を引き締めて！ 次だ！！」
不破「はあーい……」
岡野「やばっ！！」
ピュン、と麻酔銃の小型注射器が飛んだ。
岡野の放った一撃は、
後ろのドアから研究室に侵入してきた敵を倒す。
磯貝「ありがとう、岡野」
岡野「早く次行くよ！！」
……時間が過ぎていく。
立ち上がった竹林が銃を装備し直したのを確認して、
俺らはビッチ先生の守るドアへと走った。
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楽音ヒマリ(プロフ) - 夢主や業君とE組生徒達の絆の関係など素晴らしくて終始涙が止まりませんでした…1番は最後の浅野君が登場した時、思い出してないんだなという所に胸が締め付けられてしまいました…理事長は知ってたのか等の考察が出来る最後でした、ありがとうございました (2019年8月13日 3時) (
レス) id: 67b7da66f0 (このIDを非表示/違反報告)
エリん(プロフ) - 久し振りにどうしても気になって来てみましたが…まだこんなに読んでもらえてコメントも貰えるなんて…どんなコメントでも嬉しいです。沢山の方に支えて頂き、楽しんで頂き、本当にありがとうございます。 (2018年8月30日 21時) (レス) id: 307616027c (このIDを非表示/違反報告)
巫女 - カルマくんが好きでいろんな小説読んできましたが、1番感動しておもしろかったです。話が終わってしまい寂しいですが、この小説を書いていただき、本当にありがとうございました！！次の作品も楽しみにしてます。 (2018年8月6日 15時) (レス) id: 1371580f3c (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴 - ごめんなさい！何か、話の最後がズレ過ぎて、よく分かりませんでした (2018年7月20日 22時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
真命 - すごく感動しました！久しぶりにこんな良いお話を見ることができました！ (2018年6月18日 12時) (レス) id: 005e3ba049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリん
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/Erin02rabb1/
作成日時：2016年12月19日 16時
