狐410 ページ34
Aside
アサ「え、で、でも……」
E組の中に見慣れない人がいた。
……？
A「誰……？」
渚「ああ、アサさんだよ。
味方らしいんだ。Aのことも知ってたよ」
アサさんは表情を明るくして歩み寄ってきて、
笑顔でお辞儀した。
アサ「私は、アサです。
柊木Aさんを助けるように、
ちづはからお願いされまして」
A「おばさんから……？」
アサ「ちづはの親友みたいなものです。
……その件は、残念でした……。」
アサさんは必死に涙をこらえていた。
……唇が幼く引き結ばれている。
おばさんも、兄さんも、
いなくなってしまった。
アサ「それで、殺せんせーというのは……？」
渚「僕らの担任で、
黄色いタコみたいな先生なんですけど……。」
アサさんという、研究所の白衣を着た女の人。
白衣と同じくらい、顔を青白くした。
アサ「あの化け物が……？！」
倉橋「化け物じゃないもん！
殺せんせーだもん！」
アサ「あ、そうね……。
えっと、殺せんせー？なら、
研究所の地下に閉じ込められているわ。
詳しくは知らないけれど、
多分あなた達が閉じ込められていたところと同じ階に……」
寺坂「なんだよ、それ」
奥田「なら、今何かあっても、
先生助けてくれないじゃないですか……」
アサ「対触手用の専用室に入れられてるから、
……まあ、カードキーがないと開かないんだけど。」
岡野「あの先生なら、
もうとっくにカードキー手に入れて脱出してるかもねー」
渚「……え……カードキーってまさか……これ？」
渚が、ポケットから手のひらサイズのカードを取り出した。
アサさんが『それ！！』と大声を上げる。
「「「……。」」」
はあ……。
殺せんせーを助けないといけないのか……。
立ち上がろうとして、足に力が入らない。
一回座って、安心で力が抜けてしまったらしい。
再突入する人数をまとめていた前原さんが駆け寄ってきた。
前原「ああ、磯貝と中村、カルマ、
柊木ちゃんとイトナは残ってていいよー。
あと怪我したヤツも休めー。
ビッチ先生は付いてきてよー俺らだけじゃ怖いし」
イリーナ「ったく仕方ないわね」
面倒くさそうにビッチ先生が立ち上がる。
渚「あ、じゃあ僕は烏間先生に連絡入れてくる」
アサ「あのっ、裏口があります！
そのカードキーがあれば侵入できるかもしれません」
前原「よし、アサさん道案内頼む！」
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楽音ヒマリ(プロフ) - 夢主や業君とE組生徒達の絆の関係など素晴らしくて終始涙が止まりませんでした…1番は最後の浅野君が登場した時、思い出してないんだなという所に胸が締め付けられてしまいました…理事長は知ってたのか等の考察が出来る最後でした、ありがとうございました (2019年8月13日 3時) (
レス) id: 67b7da66f0 (このIDを非表示/違反報告)
エリん(プロフ) - 久し振りにどうしても気になって来てみましたが…まだこんなに読んでもらえてコメントも貰えるなんて…どんなコメントでも嬉しいです。沢山の方に支えて頂き、楽しんで頂き、本当にありがとうございます。 (2018年8月30日 21時) (レス) id: 307616027c (このIDを非表示/違反報告)
巫女 - カルマくんが好きでいろんな小説読んできましたが、1番感動しておもしろかったです。話が終わってしまい寂しいですが、この小説を書いていただき、本当にありがとうございました！！次の作品も楽しみにしてます。 (2018年8月6日 15時) (レス) id: 1371580f3c (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴 - ごめんなさい！何か、話の最後がズレ過ぎて、よく分かりませんでした (2018年7月20日 22時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
真命 - すごく感動しました！久しぶりにこんな良いお話を見ることができました！ (2018年6月18日 12時) (レス) id: 005e3ba049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリん
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/Erin02rabb1/
作成日時：2016年12月19日 16時
