狐392 ページ16
Aside
突然建物の方からすごい音が聞こえてカルマの後ろに隠れる。
私とカルマは無言で指示を待っていた。
皆、大丈夫かな……？！
私とカルマは作戦通り、
正門を超えて庭木の陰に身を隠していた。
渚率いるAチームは、E組メンバーの奪還。
悠馬くん率いるBチームは、警備厳重な『離れ』へのルート内にある警備システムと仕掛けの解除。つまり道開き。
そして私とカルマは宮田との接触……。
片耳から『ピコーン♪』とアラームが鳴った。
やっと律ちゃんからの、合図。
律「お待たせしましたっ！」
カルマ「遅いよ……」
律「経路、確保できました。
キノコディレクターさんの指示、通します！」
三村『えーっと……。
なんとか野球バカ達がルート開いてくれたから、侵入して。
律の情報によると奴は本部練の隣の離れだ』
カルマ「オーケー。こっちも作戦を開始する。渚くん達は今どう？」
三村『なんとか全員生還で成功だよ。』
カルマ「へえ、やるじゃん」
何を偉そうに。
A「さっきの爆発は？
莉桜も渚も、無事？！」
三村『怪我人はいないよ。
帰りの送迎車の烏間先生が事故渋滞でちょっと遅れそうだな……。
脱出できたらまた指示する』
カルマ「了解。じゃ、また後で」
並んで立ち上がった。
カルマ「流石豪邸、遠いねー」
A「本当、走った方がいいかな」
そっか。
成功したんだ。
……私のために、ルートまで開いてくれて。
意地でも成功させなくちゃ。
兄さんと話し合わないと。
いつまでも隠れてたって何も解決しない。
……と、突然カルマが目の前でしゃがんだ。
カルマ「乗ってよ。走ってお姫様を運ぶからさ」
……は？！
状況わかってんの？！
A「な、なんでそんな余計な」
カルマ「だってー、Aと1秒でも一緒に居たいじゃん？」
にやり、とカルマはいつも通りの悪戯な笑顔を浮かべる。
____もう一緒に居られないみたいじゃん。
私、ずっとカルマの側にいるのに。
1秒でも離れたくないよ。
私だって同じだよ、わかってる。
でもあえてそう言われると、
どこか不安になってしまう。
当たり前じゃん。
何があってもカルマが傍にいる。
不安を裏付けるように私は横を通り過ぎた。
A「…………行こ。」
普通に声をかけたつもりなのに、
思いの外ぶっきらぼうになってしまった。
カルマ「A……？」
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楽音ヒマリ(プロフ) - 夢主や業君とE組生徒達の絆の関係など素晴らしくて終始涙が止まりませんでした…1番は最後の浅野君が登場した時、思い出してないんだなという所に胸が締め付けられてしまいました…理事長は知ってたのか等の考察が出来る最後でした、ありがとうございました (2019年8月13日 3時) (
レス) id: 67b7da66f0 (このIDを非表示/違反報告)
エリん(プロフ) - 久し振りにどうしても気になって来てみましたが…まだこんなに読んでもらえてコメントも貰えるなんて…どんなコメントでも嬉しいです。沢山の方に支えて頂き、楽しんで頂き、本当にありがとうございます。 (2018年8月30日 21時) (レス) id: 307616027c (このIDを非表示/違反報告)
巫女 - カルマくんが好きでいろんな小説読んできましたが、1番感動しておもしろかったです。話が終わってしまい寂しいですが、この小説を書いていただき、本当にありがとうございました！！次の作品も楽しみにしてます。 (2018年8月6日 15時) (レス) id: 1371580f3c (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴 - ごめんなさい！何か、話の最後がズレ過ぎて、よく分かりませんでした (2018年7月20日 22時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
真命 - すごく感動しました！久しぶりにこんな良いお話を見ることができました！ (2018年6月18日 12時) (レス) id: 005e3ba049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリん
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/Erin02rabb1/
作成日時：2016年12月19日 16時
