狐387 ページ11
渚side
寺坂「……なあ、渚」
渚「……。」
寺坂「誰かいるんじゃねえか……？」
渚「……シッ」
曲がり角。
手で寺坂くんたちに壁に貼りついているよう指示した。
……足音を殺そうとして歩いているけど、
気配はバレバレだ。
戦おうにも向こうの数が多い。
さっきはビッチ先生が来てくれて助かったけど、
今回はそうもいかない。
中には時折しか気配を感じることができない人もいる。
素人と、凄腕？
それとも得意不得意？
……まさか。
渚「動くな！！」
バッと出て、瞬時に銃を目線の高さまで構える。
そこにいたのは、
茅野「え……渚？！」
……やっぱり、茅野達だった。
アサ「きゃっ」
先頭にいた女の人が、構えていた銃をパンと天井に撃った。
気弱そうな丸眼鏡の女性だ。
どうやら驚いた拍子に引き金を引いてしまったらしい。
状況を把握できないまま、
壁に貼りついたままの寺坂くん達も信じられないような目で出て来た。
僕たちの目の前にいるのは、
連れ去られたはずの茅野達。
片岡「動くな、なんて急に出てくるから驚いたわ」
寺坂「お前ら……無事だったのかよ」
杉野「神崎さん！！よかったっす！！」
神崎「ありがとう、杉野くん」
杉野「(うわあああ笑顔神だあああ)」
前原「……あーそれがな。
この人に助けてもらったんだ」
奥田「……この方は……？」
アサ「あら、あなた達の仲間なのね。
初めまして。アサといいます。
ここの研究者だけど、ある人から話を聞いててね。
柊木Aさんを助けるために協力してるの」
つまり、誰かが送り込んだスパイ……みたいな。
あるいは知り合いとか。
この人はとりあえず大丈夫そうだ。
渚「……もしかして、イリーナ先生に指示されましたか？」
ビッチ先生もここに潜入していたらしい話だったから。
アサさんは首を傾げた。
アサ「……いりーな……？
この研究所の職員にそんな名前の人は」
よく考えてみれば、ビッチ先生が潜入の時に偽名を使っている可能性もある。
アサ「……古い友達に話を聞いて。
最後のお願いなんだそうです。
柊木Aさんの力に、絶対にならないと」
アサさんは悲しそうに微笑んでそう言った。
……最後のお願い？
一体誰が。
寺坂「とにかく逃げようぜ」
杉野「そうだな。渚、律に連絡」
渚「わかった」
人数を確認して、律、とスマホに呼びかけた。
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楽音ヒマリ(プロフ) - 夢主や業君とE組生徒達の絆の関係など素晴らしくて終始涙が止まりませんでした…1番は最後の浅野君が登場した時、思い出してないんだなという所に胸が締め付けられてしまいました…理事長は知ってたのか等の考察が出来る最後でした、ありがとうございました (2019年8月13日 3時) (
レス) id: 67b7da66f0 (このIDを非表示/違反報告)
エリん(プロフ) - 久し振りにどうしても気になって来てみましたが…まだこんなに読んでもらえてコメントも貰えるなんて…どんなコメントでも嬉しいです。沢山の方に支えて頂き、楽しんで頂き、本当にありがとうございます。 (2018年8月30日 21時) (レス) id: 307616027c (このIDを非表示/違反報告)
巫女 - カルマくんが好きでいろんな小説読んできましたが、1番感動しておもしろかったです。話が終わってしまい寂しいですが、この小説を書いていただき、本当にありがとうございました！！次の作品も楽しみにしてます。 (2018年8月6日 15時) (レス) id: 1371580f3c (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴 - ごめんなさい！何か、話の最後がズレ過ぎて、よく分かりませんでした (2018年7月20日 22時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
真命 - すごく感動しました！久しぶりにこんな良いお話を見ることができました！ (2018年6月18日 12時) (レス) id: 005e3ba049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリん
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/Erin02rabb1/
作成日時：2016年12月19日 16時
