angel-6 ページ8
Aside
ふぅ……。
やっと信じてくれたらしい。
私は翼を畳んで、待っていた。
命令だしね、ご主人様直々の。
A「…………はぁ」
私は溜息を吐いた。
天井を見上げると、よくある蛍光灯。
小学校以来の、懐かしい天井。
そっか。
ここは中学校かぁ……。
私は、天国からここへ送られた。
天国に招待されて、天使になって。
最初は驚いた。
だって神様が選んだご主人様は、中学三年生。
まだ子供じゃん。
そう思った。
けど、こっそりバイトしてて。
それも苦しい家計を助けるためって理由があって。
学校の最低クラスに落とされながらも、
勉強も仕事も家計も、自分のことも頑張ってる。
こんな人が、いるんだ。
完璧さんの側にこんなヘンテコ天使がいたって、
なんの足しにもならないかもしれない。
それでも何かできるなら応援したい。
心からそう思った。
だから磯貝くんに仕えることにしたんだ。
たった30日間。
30日が終われば、私は帰れる。
元の生活に______。
A「……元のセーカツ、ねぇ」
カルマ「何してんのー？」
突然声が聞こえて、ギョッとして振り返った。
そこには赤い髪の男の子がいた。
窓枠に腕を組んで外からこっちを見ている。
カルマ「へぇ、あんた本当に天使なんだ」
そう言いながら、
赤髪の子はひょいと理科室に入って来た。
土足じゃん……いいの？
A「そーですよー？
ほら、この羽。見たらわかるでしょー？」
カルマ「さぁ、飾り物かもしれないじゃん」
A「まだそんな事言うのー？」
カルマ「ねぇ俺にも見せてよ。
さっきの、羽広げるヤツー」
人が良さそうにニコニコしながら、
ポケットに両手を突っ込む赤髪くん。
……って、見てたんじゃん！！！
なんで飾り物かと思うの？！
A「えー……良いけど、なんで？
さっき見てたでしょ、多分その辺で」
カルマ「あ、バレた？
でももう一回みたいなぁ。
さっきは遠くてよく見えなかったし」
うーん……。
まあ、いいか。
信用は上げといた方がいいよね。
A「あーはいはい！ じゃ、」
カルマ「後ろ向いたよ？ ほら。」
A「……絶対こっち見ないでよ！」
生意気。
そう思いながら私も背を向け、
目を瞑って力を込める。
と、
A「っ、？！」
カルマ「興味あるんだよねー……天使」
____赤髪くんが後ろから抱き着いてきた。
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エリん(プロフ) - ポッキーツリーさん» ありがとうございます！！そんな、どれも面白いなんて恐縮です……！こっちでも楽しんで頂けるよう頑張ります！コメントありがとうございます！！ (2016年12月12日 17時) (
レス) id: ed6cbb38dc (このIDを非表示/違反報告)
わし？狐じゃが？ - この作ちゃんの作品は絶対にお気に入りにしちゃう…それはこの作品が神だからだ！！…調子乗りすぎましたスンマソン← (2016年12月12日 0時) (レス) id: 0f1be2070d (このIDを非表示/違反報告)
陽世 - また新作と聞いて飛んできました← 磯貝君落ち、楽しみにしてます！狐も王様もこっちも頑張ってくださいね！ (2016年12月11日 23時) (レス) id: a82d3dc14f (このIDを非表示/違反報告)
ポン酢ーしらすー(プロフ) - 磯貝君落ちですね！！！頑張ってください！ (2016年12月11日 18時) (レス) id: e01db767d1 (このIDを非表示/違反報告)
紅リング(プロフ) - 新作おめでとうございます!!キツネも見てます!!更新頑張って下さい!! (2016年12月11日 15時) (レス) id: 443ecb232b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリん
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/Erin02rabb1/
作成日時：2016年12月11日 11時
