アクアリウムに溺れて

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今日の撮影はＡＡＡと同じ雑誌に掲載されるらしく

　だったら一緒のスタジオで撮影しちゃおうっていう何とも軽いノリでの撮影。

　機材トラブルで撮影が始まったばかりでごめんねって誤られて

　『大丈夫です。仕事しながら待ってますから』と笑って。


　りかに自動販売機に行ってくると伝えスタジオを出た。

　飲み物を買い、自動販売機から死角になっている椅子に座り一息付く。

　スマホ片手に休憩していると誰かが飲み物を買いに来た。

　同時にヒールの音に、かすかに薫るキツイ香水の匂い。


　？「ね〜今日ホテル行かない？もう予約してあるんだけど」


　甘い声で誰かを誘う女性の声。


　「長時間は無理だよ？それでもいいなら」


　・・・隆弘？私は慌ててスマホの録音機能をＯＮにした。

　意外と冷静だな私・・・自嘲気味に軽く笑う。


　？「え〜いっぱいしようよ。私とスルの好きでしょ隆弘君」

　「ここで口でしてもらうのもいいかも、ここなら誰も来ないし優奈してよ」

　優奈「本当に好きね、彼女を自分好みに育てればいいのに」

　「・・・んっ・・・そのうち・・・きもちぃ・・もっと奥まで」


　録音したまま椅子から立ち上がり、2人の元へと歩く。

　驚いた2人にスマホを向け証拠写真を数枚撮る。

　隆弘は慌ててズボンを上げていて、女は「邪魔しないでよね」と言いながら

　隆弘の横に立ち腕を組んで「写真消してもらえる？」

　と私を睨みながら言い放った。



　

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