第135話 降りると言わなければ… ページ45
ユサリユサリと揺れる感覚に目を覚ます
『………ん……ん??……え?え???えぇ!?』
「起きたか、おはようA」
さらりとそう言いながら平然と歩く
いつの間にか包帯がとれているパパに
抱き抱えられているこの状況が飲み込めず
頭が混乱する
『え、うん…おはよう……で、いつ包帯取れたの??』
「さっき、ばあさん所行ってきたらもうはずして良いって言ってたからな……それに、あのままじゃ自分の娘を連れて帰れないしな」
『は、恥ずかしい………けど、ありがとうパパ』
「あぁ、お疲れさん」
優しく頭を撫でられ照れるも
現在雄英高校敷地内なのだ
『あ、降りるよ…重たいでしょ???』
流石に恥ずかしくなり降りるよと言えば
「いや、別に??この前助けたおじさんの方が重たかったぞ?」
『いやいや、そういう問題じゃないから』
さらりと酷い言葉が返ってくる
おじさんより重たかったら私が立ち直れない
お願いと言う私に渋々パパは降ろしてくれた
地面に足をつけた瞬間
右膝に激痛が走る
『ｯ!!!!痛ｯ!!!!!!!!』
あまりの痛さにしゃがもうとするも
痛みで膝を動かせないし曲げられない
そのままよろけて右腕をパパの体にぶつかれば
これまた激痛が走る
声にならない叫びをあげながら
どうしようもなくなって棒立ちになる
『ｯ!!!!……ｯ!!』
「右半身の怪我が酷かったらしい、右膝は半月板の損傷、膝靭帯の断裂……右肩は脱臼、腕の至る所が筋肉断裂やらを起こしてたってリカバリーガールが言ってたからな………よｯと」
軽々と私のことを再度持ち上げてくれる
今回ばかりは痛みの方が勝っていて
恥ずかしいなんて言っていられない
「ま、そんなわけでもれなく病院行きだ」
『………ですよね』
「粗方の応急処置は行ってくれたから、そんなに治療も大事じゃ無いと思うが…一応な」
そのまま病院へと向かった
病院ではすぐに処置ができるよう
体勢が整えられており到着するや否や
状態を聞いた病院のスタッフが
車椅子と共にやって来て
あっと言う間に処置室へと連れていかれた
とりあえず痛み止の注射を打たれ
痛みは何とかましになる
次に固定をされ私の膝と
右腕はガチガチに固定される
動き難いことこの上ないが自業自得である
「大丈夫か??」
『生きてるから多分平気』
膝が固定されているため上手く歩けないが
何とか松葉杖を使いパパの元へと向かう
「そうか、ならお会計は終わってるから帰ろう」
『薬とかって???』
「もう受け取り済みだ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 699人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蒼天 - エレンさん» 気に入っていただけたようで良かったです(*´∇｀)年越しお蕎麦食べましたか?? (2019年1月7日 15時) (
レス) id: be4adeb0ca (このIDを非表示/違反報告)
蒼天 - エレンさん» ど、どこかゴールドスプレーになってましたかｯΣ( ﾟДﾟ)!?もし、なっていたらそこのところ教えてくださいm(__)m!!! (2019年1月7日 15時) (レス) id: be4adeb0ca (このIDを非表示/違反報告)
エレン - お・蕎・麦！！ (2019年1月7日 0時) (レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
エレン - おせちーのまえにー年越しーお・蕎・麦！ (2019年1月7日 0時) (レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
エレン - ゴールドスプレーってポケモンのやつ？ (2019年1月7日 0時) (レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼天 | 作成日時：2018年11月26日 0時
