番外編 年末の思い出 後編 消太 Side ページ24
「ん、Aどうした?蕎麦食べたいのか??」
そう言って顔を近づければ
俺の髪の毛を触ってキャッキャッ笑っている
「消太の髪の毛がこんなところで役立つだなんてね……」
「Aにとっては俺の髪の毛すら遊び道具か」
「良い感じのボサボサ具合だからじゃない??……ほらちょっと年季の入ったぬいぐるみ的な??」
あっという間に食べ終わった蕎麦のどんぶりを
澪奈は手早く片付け
Aと一緒にリビングへと向かう
リビングのソファーに凭れ掛かりながら
同じく隣にいる澪奈を抱き寄せる
「1年お疲れ様、澪奈ママ」
「こちらこそ1年お疲れ様です、消太パパ」
互いに照れくさくなりながら
口元で小さなリップ音をたてる
顔を赤らめ"恥ずかしい"だなんて言って
俺に抱きつく澪奈は可愛いことこの上ない
ギュｯと澪奈を抱き返し
今度はAも混ぜて3人で抱き合う
ちょっとした幸せかもしれない
ただその"ちょっと"が
毎日の幸せに色をつけていく
そっとAの額にキスを落とせば
澪奈も同じ様にキスを落とした
「幸せだな………」
「私もよ…」
何とも言い難いこのくすぐったい雰囲気が
俺はすごく好きだった
『────パパ〜お蕎麦できたよ!!』
「あぁ今行く」
「『いただきます!!』」
今ではすっかり何もかもが変わってしまった
あの頃を取り戻そうとしても
もう
2度と届かない過去になってしまった
それでも
しっかりと澪奈のあれこれは
Aへと受け継がれているということを
あの頃から全く変わらぬ蕎麦の味が
色濃く物語っていた
『…………おせち〜の前にぃ年越し〜お・蕎・麦ｯ!!!!』
「相変わらずAもAで下手くそだな」
似ないでほしいと思っていた音痴さが
ものの見事に遺伝したのは
また別の話
────────
作者から
いつも読んでくださっている皆様
初めて読んでくださった皆様
今年1年本当にありがとうございました!!!
皆様からの沢山のコメントや
お気に入り登録、評価に至るまで
本当に作品を書く励みになりました
そんな感謝の気持ちも込め
相澤家の年末のお話を書きました
あと少しで年が変わるわけですが
是非ともこれを読んで
年を越していただきたいなぁ
だなんて厚かましいことを考えております
そんなことはさておき
皆様よいお年をお過ごしくださいm(_ _)m
A天
第114話 増えるお小言→←番外編 年末の思い出 前編 消太 Side
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 699人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蒼天 - エレンさん» 気に入っていただけたようで良かったです(*´∇｀)年越しお蕎麦食べましたか?? (2019年1月7日 15時) (
レス) id: be4adeb0ca (このIDを非表示/違反報告)
蒼天 - エレンさん» ど、どこかゴールドスプレーになってましたかｯΣ( ﾟДﾟ)!?もし、なっていたらそこのところ教えてくださいm(__)m!!! (2019年1月7日 15時) (レス) id: be4adeb0ca (このIDを非表示/違反報告)
エレン - お・蕎・麦！！ (2019年1月7日 0時) (レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
エレン - おせちーのまえにー年越しーお・蕎・麦！ (2019年1月7日 0時) (レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
エレン - ゴールドスプレーってポケモンのやつ？ (2019年1月7日 0時) (レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼天 | 作成日時：2018年11月26日 0時
