第55話 変わるため ページ8
駅へ向かい新幹線へ乗り込む
ママのおばあちゃん家に着いたのは
西日が傾く頃だった
『お邪魔します、ただいま到着しました』
「あらあら、Aちゃん!!よく来たわねぇ……さぁさぁ上がって!!ちょうど夕飯が出来上がるから、荷物を運んじゃいなさい。」
『はい』
広い玄関を通り
私は奥の方へと上がる
荷物を部屋に置き
出来上がった夕飯を運ぶのを手伝い
おじいちゃんが来てから
夕飯を食べ始めた
「Aと一緒に食べる飯は上手いのぉ」
「なんですって!?私と食べる飯は上手くないのかい???」
おじいちゃんは相変わらずのことを言って
おばあちゃんにど突かれている
『ふふｯ…』
私はそれを眺めながら
揚げたての唐揚げを口に入れた
食後には畑でとれた
スイカを切ってくれて一緒に食べた
「A、消太くんは大丈夫だったのか???」
『うーん、大丈夫と言っちゃぁ大丈夫だと思うけど、結構大怪我みたいで今はまだ入院中』
「そっか……してA、お願いって何じゃ??」
『あー、うん……ちょっと待って』
口の中に入っているスイカを呑み込み
再度口を開く
『私を強くしてほしいの』
「……なぜ???」
どこまでも真っ直ぐなおじいちゃんの瞳が
私の瞳を捉える
『今のままじゃ……ダメだって気付いたの…………今までずっと逃げてた、楽な方に…できるだけ被害の少ない方に。……確かに逃げることは大切なことだしそれを悪いとは思わないけど、立ち向かうことをしなきゃ…いつまで経っても変われないって思ったから。』
「その訳はいつか教えてくれるかの??」
優しくてそれでいてどこか芯のある声が
私にそう聞いてきた
『勿論、でもごめんなさい…今はまだそれを言えないの。………何て言うか、結局自分が弱いだけなんだけどね。』
「良いんじゃよ…それで。Aは人間じゃ、ヒーローだって、儂だって同じ人間じゃ。"怖い"と思うこともあれば、"変わらないと"と思うこともある。そう思うことは大切じゃ。弱さを知ることは…強さを手に入れられることに繋がる……その感情を大切にしなさい。」
時間はゆっくりと流れていく
星は綺麗に輝き一際輝く月が
淡くこの世界を照らしていた
「明日の朝から始めよう……準備はできてるな???」
『はい!!』
そう言ってまた同じ様に
スイカを食べ始めた
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miotyatora29(プロフ) - こんにちはコメント失礼します！ほのぼのしてて面白かったです！質問なんですけど相澤先生って設定では30歳なんですけど夢主ちゃんの年齢から計算すると……相澤先生13歳で妊娠させてることになるのではないでしょうか…|ω•˘ )勘違いだったらすみません🙇 (2022年10月12日 18時) (
レス) @page12 id: e25d5229fc (このIDを非表示/違反報告)
蒼天 - printemps(プランタン)さん» 家族らしさを伝えられるよう作品を書いてきたので、そう褒めていただけて嬉しいです!!ありがとうございます(*'∇') (2020年4月17日 11時) (レス) id: de42be2b65 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - …家族だなぁ(ほのぼの) (2020年4月5日 22時) (レス) id: a86d5a1323 (このIDを非表示/違反報告)
蒼天 - 鯣さん» 鯣さん、ありがとうございます(*´∇｀)!!!! (2018年11月19日 21時) (レス) id: be4adeb0ca (このIDを非表示/違反報告)
鯣(プロフ) - 蒼天さん» いえいえ大丈夫ですよ！読み方はさくやのがくえんです！ (2018年11月19日 18時) (レス) id: 12f3679b3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼天 | 作成日時：2018年8月21日 10時
