第54話 決意 ページ7
何もかも吹っ切れた気持ちになった
ひとしきり泣いたので
目は赤くなってしまったがしょうがない
あの後パパにこれまでのことを話した
学校での事や気持ちとかぶちまけてしまった
何をやっているんだと自制を掛けようとも
溢れ出す気持ちも思いも止められなくて
結局全て話してしまった
それでもパパは1つ1つ丁寧に聞いてくれて
必要なことも教えてくれた
そして"大丈夫"だと
私が落ち着くまで言ってくれた
漢字にすればたった3文字
短い言葉だが
その中に沢山の思いが込められていた
もう迷わない
逃げないで立ち向かってやる
と心に決めた
それから数時間後私はとある人達に電話を掛けた
これから私を大きく変えるために必要な人達に
『もしもし相澤Aです…はい、ご無沙汰しています……えぇ、折り入ってお願いがありまして……ではまた、はい…その日にお伺いさせていただきます。』
電話を掛け終わった後
急いで支度を済ませ家を出る
最初にパパの元へお見舞いに向かえば
同じ職場で働いている
香山先生と石山先生が来ていた
『こんにちは、お久しぶりです睡さんに石山さん』
「あら〜Aちゃん!!!!もぉッいつみても可愛い!!」
「久しぶりだね、おや??随分と大荷物なようだけど……」
『あ、これはですね……これから母の実家の方へ向かう予定なんです。』
「1人で???私心配よ、変な男にAちゃん食べられちゃったら困るものッ!!」
『ハハハッ…大丈夫ですよ。』
香山先生にムニムニと
頬っぺたを弄られながらそう答える
『あ…パパこれ、新しい着替えと頼まれたものね。着替えは棚に入れておくけど、何かある??』
棚に新しい着替えを入れ
「いや、いい大丈夫だ。ありがとうA」
『ふふッ…どういたしまして!!……昨日はありがとう』
「何の事だ???」
笑いながらパパはそう言ってくれた
そんな然り気無い心遣いも嬉しくて
起こしている半身に抱きついた
『それじゃあ行ってくるね……新幹線乗り遅れちゃうから。……いってきます』
「気を付けろよ、いってらっしゃい。」
パパも私の事を抱き締め返してくれた
近くにいた香山先生は私もと言って
パパから離れた私にギュッと抱きついてくれた
「いい??無理は絶対にダメよ。それでも…やりたいと思ったことはちゃんと納得がいくまでやりなさい。」
『勿論です!!……ありがとうございます、睡さん。』
そう言って香山先生の腕からも離れ
私は駅へと急いだ
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miotyatora29(プロフ) - こんにちはコメント失礼します!ほのぼのしてて面白かったです!質問なんですけど相澤先生って設定では30歳なんですけど夢主ちゃんの年齢から計算すると……相澤先生13歳で妊娠させてることになるのではないでしょうか…|ω•˘ )勘違いだったらすみません🙇 (2022年10月12日 18時) (レス) @page12 id: e25d5229fc (このIDを非表示/違反報告)
蒼天 - printemps(プランタン)さん» 家族らしさを伝えられるよう作品を書いてきたので、そう褒めていただけて嬉しいです!!ありがとうございます(*'∇') (2020年4月17日 11時) (レス) id: de42be2b65 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - …家族だなぁ(ほのぼの) (2020年4月5日 22時) (レス) id: a86d5a1323 (このIDを非表示/違反報告)
蒼天 - 鯣さん» 鯣さん、ありがとうございます(*´∇`)!!!! (2018年11月19日 21時) (レス) id: be4adeb0ca (このIDを非表示/違反報告)
鯣(プロフ) - 蒼天さん» いえいえ大丈夫ですよ!読み方はさくやのがくえんです! (2018年11月19日 18時) (レス) id: 12f3679b3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼天 | 作成日時:2018年8月21日 10時