第90話 祝福 ページ44
家に帰り郵便ポストを開けば
A4サイズの封筒が入っていた
『これは………士傑高校からだ』
家のなかに入り
封筒の封を切って中身を広げた
一際白く2つ折りの紙を見つけ広げてみると
"合格"という太字の部分が目に入る
『うそｯ……え、うそｯ…え???……やったぁ!!!』
中々信じられなくて
何度も嘘かと思ったが現実であることを認識する
同封の推薦入試成績表を開いて色々と確認する
『お、おお!!!推薦入試首席…………』
上手くいき過ぎている気がしてならない
早くパパやマイクに見せたいと思うと同時に
絶賛仕事中の時間のため
連絡もできずにもどかしい気持ちばかりが募る
とりあえず早い気もするが
夕飯の支度を始めることにして
私は早速夕飯の調理に取りかかった
お祝いメニューにしたいと思いつつも
急だったので
少しだけ豪華にしようかと
から揚げを作ることにした
早く帰ってきてほしいという願いが届いて
パパが早く帰ってくるという奇跡もなく
いつも通りに夜の遅い時間に帰ってきた
「……ただいま」
『おかえりなさい、夕飯できてるけど食べる???』
「あぁ、明日は学校休みだったよな??」
『そうそう、この前の日曜開校の代休って言ってた』
「なるほどな」
短い会話を交わしながら
パパはいつの間にか着替え終わっていて
気付けば冷蔵庫からビールを取り出していた
『ねぇパパ、今日士傑から合格通知が届いたよ』
「は???」
急に言った私も悪かった
パパはビール缶を滑り落とし
見事に足の甲にヒットさせた
「ｯ!痛ｯ!!!!」
『えｯ!?だ、大丈夫???』
「マジか、色々とマジか………合格したんだよな??」
『うん、しかも首席だった』
パパはまたポカーンとして何回も瞬きしている
「そうか………」
そう言って落としたビール缶を拾い
ダイニングテーブルに置いたと思った瞬間
パパに抱き締められる
『んぎゃｯ!!!!』
お陰で変な声が出てしまった
『ギブギブギブｯ!!潰れる、本当に潰れちゃうからｯ!!いゃぁｯ!!!!ジョリジョリするんですけどｯ!!!止めて〜ｯ!!!!助けてヒーローｯ!!』
潰されんばかりに抱き締められたかと思えば
今度は1日で伸びた短い髭で頬擦りをしてくる
ギャアギャアうるさいがこれがまた嬉しい
「…………ハァ」
『いや、ため息つかないでよｯ』
「いや、何か色々とありすぎて疲れた………A、俺だってもう三十路過ぎのおっさんだ…意外と疲れるんだよ」
急に疲れきったおじさんになりかけたパパは
私の目を見ておめでとうと言った後
私に再度頬擦りをしてきて
私がキレかけたのは言うまでもない
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miotyatora29(プロフ) - こんにちはコメント失礼します！ほのぼのしてて面白かったです！質問なんですけど相澤先生って設定では30歳なんですけど夢主ちゃんの年齢から計算すると……相澤先生13歳で妊娠させてることになるのではないでしょうか…|ω•˘ )勘違いだったらすみません🙇 (2022年10月12日 18時) (
レス) @page12 id: e25d5229fc (このIDを非表示/違反報告)
蒼天 - printemps(プランタン)さん» 家族らしさを伝えられるよう作品を書いてきたので、そう褒めていただけて嬉しいです!!ありがとうございます(*'∇') (2020年4月17日 11時) (レス) id: de42be2b65 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - …家族だなぁ(ほのぼの) (2020年4月5日 22時) (レス) id: a86d5a1323 (このIDを非表示/違反報告)
蒼天 - 鯣さん» 鯣さん、ありがとうございます(*´∇｀)!!!! (2018年11月19日 21時) (レス) id: be4adeb0ca (このIDを非表示/違反報告)
鯣(プロフ) - 蒼天さん» いえいえ大丈夫ですよ！読み方はさくやのがくえんです！ (2018年11月19日 18時) (レス) id: 12f3679b3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼天 | 作成日時：2018年8月21日 10時
