第79話 ご褒美に ページ33
「A、夕飯何食べたい??」
『ん〜何でも良いよ、特にこれといってあるわけでもないから』
「そうか、なら…今日は作るの面倒くさいし、外で食べて帰るか」
そう言うとパパは市街地から少し離れた
とある場所へと車を走らせた
「今日は、いや……今日までA頑張ったからご褒美だ」
『……本当に??』
「ああ…勿論だ。」
木々が多くなり少し小高くなったところに
目的のそのお店がある
「いらっしゃいませ、あら、相澤様ではありませんか!!!お久しぶりですね…いつもの窓席でよろしいですか??」
「はい」
前にもこのお店に来たことがある
そのときは3人で
だからここはママとの大切な
思い出のある場所でもある
ログハウスのような店内には
木の温もりが感じられるような
ソファーや机などの家具が並べられている
やがてお絞りとお冷やが3つずつ机に運ばれる
パパは黙ってその3つを見詰めやがて口を開いた
「パパとしてもママとしても、これまでのこと…Aはよく頑張ったと思う。本当によく頑張った。」
何で3つずつなのか私はそこで理解をする
その途端涙が溢れてきて
私は両親に本当に愛されているなと改めて思った
「これ、今渡すべきだと思ったから……Aに渡す。」
そう言って1通の手紙を手渡された
『…………何これ??』
「澪奈からだ」
可愛らしい青色の便箋を開けば中から
ママの丸文字が現れる
────Aへ
"よく頑張ったね!!"
ママはまずその事について褒めたいと思います。
苦しかったでしょ?大変だったでしょ?
よく、ここまで耐えて頑張ったね。
Aに直接伝えることは出来ないけれど、ママはAの頑張りを見ていて本当に嬉しくなりました。
母親として娘の成長を見れること本当に嬉しく思っています。
辛いことはいつも突然にやって来ます。
私達のタイミングなんか考えてくれません。
だから、Aにはどんなに辛いことでも耐えられる力をつけてもらいたい。
Aは1人じゃないだから大丈夫。
これからも応援してるね!!! ママより
読み終わったと同時に料理が運ばれてきた
「辛くなったらいつでも言ってくれ……いやむしろ言え。」
『うん』
私はママからの手紙を傷付かないようそっと仕舞い
運ばれた料理の蓋を開けた
「やっぱり、ここの釜飯は美味いな」
そう言って美味しそうな
『ありがとう、パパ』
「どういたしまして」
窓から見える夜景はどこか素朴で温かさを感じる
そんな景色を眺めながら
私はパパとママと3人で夕食を楽しんだ
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miotyatora29(プロフ) - こんにちはコメント失礼します！ほのぼのしてて面白かったです！質問なんですけど相澤先生って設定では30歳なんですけど夢主ちゃんの年齢から計算すると……相澤先生13歳で妊娠させてることになるのではないでしょうか…|ω•˘ )勘違いだったらすみません🙇 (2022年10月12日 18時) (
レス) @page12 id: e25d5229fc (このIDを非表示/違反報告)
蒼天 - printemps(プランタン)さん» 家族らしさを伝えられるよう作品を書いてきたので、そう褒めていただけて嬉しいです!!ありがとうございます(*'∇') (2020年4月17日 11時) (レス) id: de42be2b65 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - …家族だなぁ(ほのぼの) (2020年4月5日 22時) (レス) id: a86d5a1323 (このIDを非表示/違反報告)
蒼天 - 鯣さん» 鯣さん、ありがとうございます(*´∇｀)!!!! (2018年11月19日 21時) (レス) id: be4adeb0ca (このIDを非表示/違反報告)
鯣(プロフ) - 蒼天さん» いえいえ大丈夫ですよ！読み方はさくやのがくえんです！ (2018年11月19日 18時) (レス) id: 12f3679b3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼天 | 作成日時：2018年8月21日 10時
