第62話 自己強化練習4 ページ15
そんなこんなで1週間が経った
早朝の薄明かりの中で私は走る
見慣れてきたこの景色とも今日でしばらくお別れ
そう思うと夏休みに終わってほしくないっていう
気持ちが溢れてくる
全国の学生が思っているんだろうなと
最後の持久走を終え
家の大きな門を潜りながら思った
『１週間ありがとうございました!!!』
「帰りは気を付けるんだよ、これ今晩の夕飯のおかずにでもしなさい。まあ夕方だし、そんなに暑くもないから腐ることは無いと思うけど…一応保冷剤入れてあるからね」
『ありがとうおばあちゃん!おじいちゃんも色々ありがとう。体とか大丈夫???』
「あぁ、大丈夫じゃ……気を付けて帰るんじゃよ……また、理由を話にでもここに来るんじゃよ」
『はーい!!!』
その後もいくつか言葉を交わし
私は新幹線の中へと消えていった
窓から見える景色は
すっかり暗くなり色んな家から明かりが漏れていた
昨日退院したばかりのパパが
迎えに行くと言っていたらしいが
マイクが無茶をしようとするパパを止め
迎えに来てくれることになった
駅から出て
マイクの車を見付ける
運転席側の窓ガラスをノックし
鍵を開けてもらってトランクに荷物を積み
後部座席に乗り込んだところで
助手席にパパがいることに気付く
『ぱ、パパ!?何でいるの???』
「いたら悪かったか???」
『いや、無理しないで家にいて良かったのに』
「Aの言う通りだぜ、イレイザー。でも、A……イレイザーったら心配で超うるさかったんだぜ〜」
「ちょｯ…バカマイク!!!それは言わない約束だろ???」
『ふふｯ…心配してくれてありがとう。でも大丈夫だから!!!』
思出話も交え
楽しい会話が車内では繰り広げられていた
懐かしいような
久しいような
そんな感覚に
帰ってきたのだとふと安心する自分がいた
夏休みが終わるまであと少し
今日くらいは賑やかに馬鹿騒ぎをするんだと
言わんばかりのマイクを睨みながらも
ちゃっかりその気になってるパパ
微笑ましいようなそのいつもの光景を眺めながら
私達は家に帰った
─────
作者から
次回のお話ですが、Aさんが受けているイジメがメインのお話です。
もし"苦手だな"とか"嫌だなと"思う方がいらっしゃいましたら避けて読んでいただけると幸いです。
違いを分かりやすくするために
※をつけておきます
苦手な方は※のところのお話は避けて読んでいただけますようお願いいたします
お手数をお掛けしますが
どうぞよろしくお願いしますm(__)m
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miotyatora29(プロフ) - こんにちはコメント失礼します！ほのぼのしてて面白かったです！質問なんですけど相澤先生って設定では30歳なんですけど夢主ちゃんの年齢から計算すると……相澤先生13歳で妊娠させてることになるのではないでしょうか…|ω•˘ )勘違いだったらすみません🙇 (2022年10月12日 18時) (
レス) @page12 id: e25d5229fc (このIDを非表示/違反報告)
蒼天 - printemps(プランタン)さん» 家族らしさを伝えられるよう作品を書いてきたので、そう褒めていただけて嬉しいです!!ありがとうございます(*'∇') (2020年4月17日 11時) (レス) id: de42be2b65 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - …家族だなぁ(ほのぼの) (2020年4月5日 22時) (レス) id: a86d5a1323 (このIDを非表示/違反報告)
蒼天 - 鯣さん» 鯣さん、ありがとうございます(*´∇｀)!!!! (2018年11月19日 21時) (レス) id: be4adeb0ca (このIDを非表示/違反報告)
鯣(プロフ) - 蒼天さん» いえいえ大丈夫ですよ！読み方はさくやのがくえんです！ (2018年11月19日 18時) (レス) id: 12f3679b3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼天 | 作成日時：2018年8月21日 10時
