地震 ページ41
キ「下がれ!下がれ!」
『どうしたの?』
「出てきたぞ。」
たくさんの村人達がキジャを囲んでいた。
『青龍は私が連れていく。
だからそこを通してもらえない?』
「何馬鹿なことを!ここから返すわけには「ゴゴゴ」!?なんだ!!」
大きな揺れ、地震。それに結構大きい。
「崩れたら出れなくなる!逃げろ!」
村人が振り向いた瞬間
「ゴゴゴゴゴゴ」とさらに大きな音と共に激しく揺れた。
次目を開けた時には目の前にあった道がたくさんの岩によって塞がれていた。
ユ「閉じ込められた。こんな所で息が続くはずが無いよ。」
頭のいいユンはすぐに状況を理解する。
だからこそ誰よりも怖いのだろう。
『大丈夫ユン、外に出られる』
「出してくれー!出してくれ!!」
村人はただそう叫んでいた。
叫ぶ暇があるなら掘ればいいのに。
『青龍!どこか外に繋がってる所はない?』
「...青龍様だ。殺される...!」
『うるさい、外に出たいならあなた達も掘って。
それに青龍は私の家族同然、次青龍のことを口にしてみろ口がきけないようにしてあげる。』
何も知らないくせに悪いことばかり信じ青龍のいいことを見ようともせずあんな檻のような所に閉じ込めたこの人たちをこれから先も許すことはない。
生きるためにここから何としてでも出なくちゃいけない。
大切な人が外で待ってる。
私を包んでくれるハクが外にいる。
こんなところでくたばってはいけない。
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紗月(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2016年6月30日 18時) (レス) id: 778bb0b763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冷奴 | 作成日時:2016年6月16日 15時