夜〜月光〜 ページ26
あれから眠ってしまったようだ。
目を開ければ闇に包まれていた。
『悲しみの世界で 涙を流さぬように 弱い者にならないよう 月光花よ 美しい涙を見せて 私から涙を奪って』
いつも不意に歌いたくなって詩のように歌を歌う。
いくら歌っても詩は枯れてはくれない。
歌い手次第で強くも弱くもなる
なら私が歌っている詩は?
強くもない。弱くもない。何を感じるんだろう。
私は歌を歌って何になるんだろう。
ハ「ここにいたのか探した」
『...ハク。どうして分かったの?』
ハ「歌が聞こえた。」
『そう。もう、夜も深いでしょ?眠ったら?』
弱さを見せるな。信じてはいけない。
そう言い聞かせて淡々と言葉を吐いた。
ハ「あんたも向こうで寝るぞ」
これ以上踏み込んで来ないで。
『私はここで眠るから気にしないで。』
失った時涙を流すのは嫌なの。
私に深く関わらないで。
戻って!ユン達の所に。
そう思うのに、
ドサ...
隣に座り込んだ。
ハ「なら俺もここで寝る」
どうして、どうして
『どうして?ただ一緒に旅をしているだけじゃない。他人よ?赤の他人。なら、ほっときなさい。』
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紗月(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2016年6月30日 18時) (レス) id: 778bb0b763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冷奴 | 作成日時:2016年6月16日 15時