闇の天使の鈴の音~弌~ (ページ23)

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遠い道ページ23

青龍の居場所が１番近いとキジャから教えてもらい
歩いているけど。見つからない。

天才ユン君も頭を抱えている。

キジャは1人浮かない顔。思い悩んでいる顔。

『ま、今日は日も落ちて来たしここで休もう』

それに頷いたユンは夕食の支度をはじめた。

その間に私は...

『キジャ？ちょっといい？』

キジャを連れて森を進む。

キキーッ
私を囲むように動物達が歩く。

着いたのは少し開けた場所。

『キジャ何を考えてる？』

座り込み動物達を撫でながら聞くと

キ｢姫様、私は役に立っていますか？ユンは食事や医学を知っています。ハクは腕っ節もよくてなかなかやり手です。それに比べて私は...｣

『賊に襲われた時に私とユンを守ってくれたのはキジャとハクよ？キジャの腕は凄いし四龍の位置も分かる。力強いわ。キジャは1人しかいないの、あなたが居なければ旅は進まない。だから、キジャ私はあなたが欲しいの。』

ここに来る間に賊に襲われたことがあった。
何も出来ない私達を守ったのはハクとキジャだった。

力強くキジャを見つめれば顔を真っ赤にして
｢これからもお守りします！｣そう言って去っていった。

『本当に役にたってないのは私よ』

そんな私の言葉は風と共に消えていった。