闇の天使の鈴の音~弌~ (ページ18)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:147,209 hit

出会い～キジャside～ページ18

今朝は何故だか妙に右手が疼くな。

私の力は私の主が現れた時その主をお守りする力。
父上の代では現れなかった。私の代でも現れないのだろうか。

早く会いたい我が主に。

キ｢...ん？今朝はなにやら騒がしいな。｣

ば｢侵入者だとか？｣

だが、今はこの力をここ民を守るために使おう。

大きな木の下には見知らぬ人が３人。

キ｢おい！そこの者！｣

振り返った際に目が合ったのは
この世のモノとは思えない美しい女だった。

ドクンッ！

キ｢ウッ！｣

なんだっ腕が！血が逆流するようだ！

《これよりお前達は我々の分身
緋龍と天使を主とし命の限りこれを守りこれを愛し決して裏切るな》

あぁ、この御方が心待ちにしていた...我が主。

父｢キジャ、神話の時代四龍の戦士は緋龍と天使を守るために生まれた。また再び王は現れ、お前の力を必要とするだろう。｣

キ｢父上いつになれば私の王は現れるのでしょう。｣

父｢会えばわかる。お前の血が王を探し出す。お前の白龍としての血が｣

父｢お前は眩い光を見るだろう。その時こそ旅立ちの時だ。｣

いつか父上から聞いた話。
父上、私は見つけました。王を、私の主を。

キ｢お待ちしておりました、我が主よ｣