よんじゅういち。 ページ41
「け、い…っ!」
キラキラと光るその指輪には、
“永遠”を意味する、“Eternal”の文字が刻まれていた。
『それと…もう一つ、プレゼントしたいものがある…んだ。』
「なっ…に…?」
しゃくりあげながら、返事をする。
そこで、慧は、
「ダメっ…!」
自ら、酸素マスクを取ったのだ。
今、酸素マスクを取ったら…。
私は急いで酸素マスクを戻そうとするが。
『そのままに、してあげて…?』
涙で顔がぐちゃぐちゃの、優子さんに、そう言われた。
あぁ、優子さんは、分かってるんだ。
なにかの思いがあって、
覚悟の上で、
慧が、マスクを外したことを。
慧の、やせ細った上半身を抱き上げた。
人間…?って不思議に思うほど、軽かった。
『2つ目…は、伊野尾、だ…。』
「ふぇ…っ?」
息をするのも精一杯な感じで、慧は言葉を続けた。
『死にかけ、だけど…、これから、一緒に居れない、けど…。』
『俺の、苗字を…、貰ってください。』
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かたつむりん(プロフ) - オリジナルフラグ外してくださいね! (2017年9月5日 19時) (レス) id: f35d15b5f6 (このIDを非表示/違反報告)
慧音(プロフ) - 夏花さん» ありがとうございます!受験も終わって暇人なので 笑 これからも沢山更新していきます!読んでくださってありがとうございます! (2017年2月28日 11時) (レス) id: a36a07995b (このIDを非表示/違反報告)
夏花 - 2.3日でこんなに更新ってすごいですねっ!!更新楽しみにしてます〜! (2017年2月28日 1時) (レス) id: 7d643e367d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:慧音 | 作成日時:2017年2月26日 11時