さんじゅうよん。 ページ34
あの日以来、慧から連絡が来ることもなく、
会うこともなく、
私は退院してしまった。
でも…諦めきれなかった。
「お願いします、一度でいいんです。伊野尾さんに、会わせて下さい。」
『ダメだ。君は伊野尾くんの家族でも身内でもないだろ。』
何故か、退院すると慧に合うことを厳しく注意されるようになった。
きっと、重たい病気だから。
渋々と家に帰る。
どうしたら慧にもう一度会える…?
入院してた時に戻りたいよ…。
そう思っていた。
「……そうだ!」
私は急いで一階の台所に向かう。
入院してた時は会えてた。
退院した瞬間、会えなくなったよね。
なら、もう一度、入院すればいい。
「あった。」
お母さんのお気に入りの、よく切れる包丁。
それをしっかりと握りしめる。
お父さんやお母さんに少し迷惑が掛かるけど、いっか。
私は、命を掛けてでも慧に会いたい。
その思いだけで、左腕めがけて包丁を振り下ろした。
5人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かたつむりん(プロフ) - オリジナルフラグ外してくださいね! (2017年9月5日 19時) (レス) id: f35d15b5f6 (このIDを非表示/違反報告)
慧音(プロフ) - 夏花さん» ありがとうございます!受験も終わって暇人なので 笑 これからも沢山更新していきます!読んでくださってありがとうございます! (2017年2月28日 11時) (レス) id: a36a07995b (このIDを非表示/違反報告)
夏花 - 2.3日でこんなに更新ってすごいですねっ!!更新楽しみにしてます〜! (2017年2月28日 1時) (レス) id: 7d643e367d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:慧音 | 作成日時:2017年2月26日 11時