運 命

にじゅうさん。 ページ23

『貴女、伊野尾くんみたいな病気にかかってもいいの？』









看護師もイライラし始めている。









でも、今の私にはそんなの関係ない。









「伊野尾くんみたいな、ってなんですか！？まるで、慧が汚いみたいな言い方、最低です！」









『貴女がこんな病気にかからないように言ってるんでしょ！？』









「いいですよ！慧と同じ病気なら、受けて立ちます！」









『A…。』









慧が、小さく私の名前を呼ぶ。









『おい、今日は出ていってくれ。』









慧が、冷たく言い放った。









看護師に。









『でも、健診が…。』









『1時間後に来い。』









看護師は、まだ、なにか言いたそうだったが、









『分かったわ…。』









病室から、静かに出ていった。

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