溺愛4 ページ4
慧side
『慧く〜ん♡』
今日も女がやってくる。
お目当てはこのオレ。
つーか、気持ち悪。
ハート付けないでくれ。
あれ、オレ、もしかするとAの毒舌が移ってきてるかも。
いーか。
口に出さなきゃ。
実際、コイツらを惑わせてんの、オレだし。
「なぁに?」
可愛い声で今日も惑わす。
最近、保健室に用もなく来る女が多い。
『ねぇ、ちゅーして?』
そんな上目遣い、キュンとくるのAだけですから。
それでも、オレは断らない。
「ちゅーだけね?」
『ん…//』
頬を赤く染め、目を瞑る女。
言っとくけど、オレの本命はAだけだからな?
女に口づけをし、すぐに帰す。
「ここまで。これから先は大人になってからね?」
『えぇ〜…はぁい。』
渋々と帰っていく。
今日は素直なヤツで良かった。
女なのに急に襲ってくるヤツもいる。
そんなにやりたいか?
ま、オレが言えることじゃないんだろーけど。
家ではずっと、お預け状態。
そりゃ、大好きな女の子が無防備にゴロゴロしてたら、ねぇ…?
しかもふわふわのパジャマですよ?
いい加減、男になっちゃいそ。
いや、普段から男ですが。
でも…、妹なんだよな。
オレって相当のシスコン?
…なんちゃって。
26歳の男が保健室でなにやってんだか。
仕事しよ。
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作者名:慧音 | 作成日時:2017年3月2日 19時