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誤解 ページ47

「なんや不思議な感じやなぁ、知り合いから物買うの」

「私も変な感じ」


ふたりで顔を見合わせて笑い合う。

と、


「…あらあら、彼氏さん?」


「…あ、先輩……」


しまった、忘れてた。

焦る私とは反対に、侑は「どうも」なんて言ってぺこりと頭を下げる。

いやいや、まず“彼氏さん”を否定してよ。


「お迎え?部活帰りに?うわ〜、愛されてるねぇ…」

「いや、そんなんじゃなくて…!」

「青春やなぁ…」


私の言葉は完全にスルーして目を細めた先輩。

侑は相変わらずにこにこしてる。


「…彼氏さん待たせても悪いし、今日は上がってええよ」

「…ほ、ほんとですか?」

「この先輩が許可したんやからええの!」

「ありがとうございます…!」


侑待たせても悪いなぁと思ってたから、先輩には悪いけどその言葉に甘えてしまおうかな。

まだ8時前だけど、ここから着替えたらたぶん、ちょうどいい。


私たちに向かって親指を立てた先輩にもう一度頭を下げてお礼を言ってから、急いでレジを出た。

帰り道→←お客



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作者名:えのきのこ | 作成日時:2019年5月21日 19時

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