初めの一歩、踏み出した時から絶望。

捨肆 ページ14

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ひ、人が多くなってきた…
目眩がする…

此処にいるの結構辛いかも…
うぇぇ…良く無事で居られるなぁ、魘夢。



そんな中、1人の洋服を着た女性に偶然当たった
「きゃっ！！あ、すみません！！」



その表紙に、私と魘夢の手が離れた。



魘夢はその女性に苛立ちを少し見せたが
すぐさま、笑顔を出して笑いながら



「いえ、それより大丈夫ですか？」
と言った。




「は、はい…！大丈夫ですわ…！！」


女性は、照れ笑いしていた
どうやら一目惚れだったようだ。


チャンスじゃん、これ。
今のうちに人混みの中に…！




逃げろーーー！

ありがとう！女性の人！！
ありがとう！！都会！！！！！


ありがとう！！！人混み！！！！



あばよ！とっつ…じゃない

あばよ！魘夢さーーん！！
もう出会わないことを願って！！


さようなら！
山かけうどんはありがとうございました！！









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「あ、あの…もしよければ」




「…では、あちらの人が少ない方に。」




あぁ。コイツのせいで逃しちゃった。
邪魔だなぁ…！

さっさと消さないと…ねぇ。









でも、こういう癪に触る奴程……





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「ひっ…ゆ、許し……」



「あぁ…！！その顔が見たかったよ！！！」





「お、おね、お願い……」


「な、なんでもするわ！だ、だから…」
「だからい、い、のち…」



「命…だけは……」





「俺はとっーても、君に苛立っているんだ。」


「とっとと死んでくれないかなぁ？」




「っ…あ、あぁ…」




絶望している顔が堪らないんだ。

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