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案の定お風呂場にあった櫛をしっかり持ち、一人でまた部屋へと歩く。
山で、しかもこの時間だからか、辺りは真っ暗で、道を照らす僅かな電灯の周りには虫が集まっていた。
みんなもう寝ちゃったかな…。なんて思いながら、部屋のドアを開け、靴を脱いで、奥の襖を開けた。すると、
「ただい…」
「Aちゃん!!速く入って、襖閉めて!!」
「へ？」
「いいから速く!!!!閉めてってば!!!」
「は、はい！」
大声と必死の形相におされて急いで襖を閉めた。どうしたんだ…。
「はあ…もういや。」
「え？な、なんかあったの？」
訳がわからない私がみんなに尋ねると、
「さっきAちゃんの足元にカナブンいたんだよ！」
「か、カナブン？」
「カナブンだけじゃなくて、他にも大きい虫がいっぱい入っちゃってるの!!そこの玄関に！あとこの部屋の中にも!!」
「ええ!?」
この部屋の中？とびっくりして、ふぶき姫ちゃんたちの指さす方を見ると、部屋の隅に蜘蛛がいた。
天井の方にはガも飛んでいる。
「一体どうしてそんな…。」
「なんかね、Aちゃんたちがお風呂に行った後、
この部屋、ドア開けっ放し、襖も開けっ放し、しかも電気ついてるって状態で、
外から虫がいっぱい入って来ちゃったみたいなの。」
「え？」
私たちがお風呂に行った後…私ドア閉めなかったっけ…？覚えてないな…。
でも、外にぽつんと立つ山小屋のような部屋だし、風か何かで開いたとか…？
「私たち、しばらくずっと布団に伏せっぱなしだったから、虫が入ってきてるのに気付かなかったのよ…。」
それでみんなそんなに怯えてたんだ…。虫苦手なのかな…。私も苦手だけど…。
「…とりあえず、この蜘蛛だけでもなんとかしましょう。」
花子さんが、持ってきていたらしい雑誌を丸めて部屋の隅へ詰め寄る。
「え、待って花子さん！蜘蛛って、潰したらこどもが出てくるってきいたことあるわ！」
「え!?」
殺したりしないで、外に逃がしてあげればいいのになあ…なんてぼんやり考えながらその様子を見守る。
もうとっくに消灯時刻は過ぎている。そろそろ寝ないといけない。けど、寝られないよね…。
「玄関の方はどうなってるのでしょう？」
椿姫ちゃんが襖を開けた。
え？開けた？
すると、
バサバサバサバサッ!!
「キャーッ!!!!」
「なんで開けるの!?つーちゃんのばかっ!!!!」
「いやああ来ないで!!!」
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明石美音子 - 海葉さん» 吹きました!?楽しんでもらえて何よりです！嬉しいです！(笑)華ちゃんと宗像ちゃん、今後のふたりの関係に注目ですね！宗像ちゃん相変わらずですね〜。 (2017年10月7日 17時) (
レス) id: e8c22bb6a4 (このIDを非表示/違反報告)
海葉(プロフ) - ちょww理科の先生面白すぎです！吹きました（笑）華ちゃんもクラスに慣れてくれると良いですねぇ〜。宗像ちゃんも流石ですよ！ (2017年10月7日 16時) (レス) id: c9a6b087d8 (このIDを非表示/違反報告)
明石美音子 - 海葉さん» ありがとうございます！はい！頑張ります！今後のお話もお楽しみに！ (2017年10月4日 20時) (レス) id: e8c22bb6a4 (このIDを非表示/違反報告)
海葉(プロフ) - アンケート締め切りおめでとうございます！次のエンマ大王様のお話もすごく楽しみです♪あ、でも桜色シリーズも楽しみにしてますよ！これからも頑張ってください(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2017年10月4日 17時) (レス) id: c9a6b087d8 (このIDを非表示/違反報告)
明石美音子 - リミッターさん» 生で見たいですか!?(笑)宗像ちゃんならどんな妖怪さんといても癒されますよ。そんな女の子を目指して書いてる子ですから(笑)お気に召したようで何よりです！(笑) (2017年9月29日 20時) (レス) id: e8c22bb6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明石美音子 | 作成日時：2017年7月16日 21時
