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二人のその気持ちはうれしい。
でも…。
「二人ともありがとう。でも、とりあえず、戻ろうか…」
これ以上、勝手な行動をして学校内を混乱させるわけにはいかない。
二人にお礼を言いつつ教室へ返し、
私は職員室へ向かった。
ガラッ
「A先生！姪原は…！」
職員室に入ると真っ先に担任の先生に声をかけられる。
「…ごめんなさい」
「そうですか…。とりあえず、姪原のお母さんに電話してみます。家に帰ってるかもしれないですし…」
「はい…」
その後、生徒のみんなのことは、5-1の先生にお願いした。
仕事中だった華ちゃんのお母さんに訳を話すと、すぐに学校へ向かうという連絡と共に、家に電話を入れてくれたらしい。しかし家には誰もいないようだった。
「姪原、どこに行ったんですかね…」
「……」
私のせいだ。
あの教室にいたのに。すぐそばにいたのに。
私がもう少し早く気付いて、動けていれば、
すぐ連れ戻せたかもしれないのに。
少し手をのばせば届く位置にいたあの子。
みんなにあんなに言われて、ひとりぼっちで、どれだけ心細かったことだろう。
「…私、探しに行きます。華ちゃん」
「A先生…」
「今回のことは、私の、監督不行き届きでもあります。…私が、華ちゃんを見つけて、みんなのことも説得して、きっと連れ戻します」
「……」
「どれだけ身勝手なことしてるのかは承知の上です。お願いします…！」
職員室で、心配そうな顔の先生、迷惑そうな様子の先生、全員に向かって言い、頭を下げた。
「…しょうがないですね…。ならボクもついて行きますよ。A先生」
「え…」
私のすぐとなりに立ってそう言ってくれたのは、意外にも理科の先生だった。
「心配しないでください。ボクは非常勤で、今日は午前中は授業がないですから。一緒に探しましょう、姪原さんを」
「理科の先生…」
心強いその言葉に泣きそうになっていると、担任の先生が言った。
「では、僕も行きます」
「担任の先生…」
「姪原は、うちのクラスの生徒です。…責任を負うのは、本当なら担任の僕の方ですよ。
絶対見つけましょう」
その後、校長先生にも訳を話し、
職員室の先生一人ひとりに謝罪し、
私と、理科の先生と、担任の先生とでの
捜索がはじまった。
先生方、そして生徒のみんな、迷惑かけて本当にごめんなさい。
でもきっとなんとかしてみせるから。
私が華ちゃんを、連れ戻すから。
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明石美音子 - 海葉さん» 吹きました!?楽しんでもらえて何よりです！嬉しいです！(笑)華ちゃんと宗像ちゃん、今後のふたりの関係に注目ですね！宗像ちゃん相変わらずですね〜。 (2017年10月7日 17時) (
レス) id: e8c22bb6a4 (このIDを非表示/違反報告)
海葉(プロフ) - ちょww理科の先生面白すぎです！吹きました（笑）華ちゃんもクラスに慣れてくれると良いですねぇ〜。宗像ちゃんも流石ですよ！ (2017年10月7日 16時) (レス) id: c9a6b087d8 (このIDを非表示/違反報告)
明石美音子 - 海葉さん» ありがとうございます！はい！頑張ります！今後のお話もお楽しみに！ (2017年10月4日 20時) (レス) id: e8c22bb6a4 (このIDを非表示/違反報告)
海葉(プロフ) - アンケート締め切りおめでとうございます！次のエンマ大王様のお話もすごく楽しみです♪あ、でも桜色シリーズも楽しみにしてますよ！これからも頑張ってください(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2017年10月4日 17時) (レス) id: c9a6b087d8 (このIDを非表示/違反報告)
明石美音子 - リミッターさん» 生で見たいですか!?(笑)宗像ちゃんならどんな妖怪さんといても癒されますよ。そんな女の子を目指して書いてる子ですから(笑)お気に召したようで何よりです！(笑) (2017年9月29日 20時) (レス) id: e8c22bb6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明石美音子 | 作成日時：2017年7月16日 21時
