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戻ってきた百鬼姫ちゃんをじーっと見つめる私と、そんな私を相変わらず無表情な目で見つめる百鬼姫ちゃん。




「なんじゃ、変か?」



「い、いや…」



めちゃくちゃ可愛い。




百鬼姫ちゃんが着ていたのは、少し前に、「乙女力向上」とかなんとか言っていたときに、
花子さんが私に選んでくれた、
白いワンピースとミリタリージャケット。





百鬼姫ちゃんのクールさがいい感じに和らぐというか、髪色と、髪留めにも合っていてなんともカッコかわいい。




しばらく見とれていると、しびれを切らしたように百鬼姫ちゃんが言った。




「いつまで見ておるのじゃ三つ編みピンク。早く月見団子を作るのじゃ」



「そ、そうだね、ごめん。あ、私のエプロン貸してあげるね」



もう汚さないようにね。





おだんごを丸める作業は百鬼姫ちゃんも上手に出来ていた。




丸め終わったおだんごをお鍋でゆではじめる。




「私、洗面所で着物綺麗にしてくるから、コンロの火、見ててもらってもいい?」




「別に構わん」


「ありがとう」



着物を洗面所に持っていき、丁寧に汚れを落としていく。



全部濡らしてしまうと乾かなくなってしまうので、汚れたところだけ慎重に。





綺麗になった着物をドライヤーで乾かす。生地が傷まないようにこれも丁寧に。




ある程度乾いた着物をハンガーにかけて、コンロに戻る。百鬼姫ちゃんは律儀に立って火を見ていてくれていた。




「あ、そろそろゆで上がりだね」




おたまを取り出し、お団子をお皿にあげていく。




お月見団子はこれでよし。
コンロのもう一つのお鍋に入っている晩ご飯もお皿に盛りつけていく。




百鬼姫ちゃんには先に座って待ってもらっていた。




窓を開けてみると、ちょうど綺麗な月が出ていた。うん、完璧!




「できたよ!」



二人分の晩ご飯とお団子をお盆に乗せて運び、
百鬼姫ちゃんの向かいに腰掛けた。




「…これは」



百鬼姫ちゃんが晩ご飯の方を見て私に尋ねる。
私があらかじめ作っておいたごはんは…。




「これね、月見うどん」




「…三つ編みピンクはそんなに月見が好きなのか」



「好きっていうか、せっかくならそれっぽいもの食べたいなと思って…あ、うどん嫌いだった?」



「いや…嫌いではない」



良かった。




「いただきます」




二人で手を合わせて箸を取る。



うどんを一本つまんで、百鬼姫ちゃんがそれを口に含んだ。


ドキドキ…。

 




 
「…うまっ♡」

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明石美音子 - 海葉さん» 吹きました!?楽しんでもらえて何よりです!嬉しいです!(笑)華ちゃんと宗像ちゃん、今後のふたりの関係に注目ですね!宗像ちゃん相変わらずですね〜。 (2017年10月7日 17時) (レス) id: e8c22bb6a4 (このIDを非表示/違反報告)
海葉(プロフ) - ちょww理科の先生面白すぎです!吹きました(笑)華ちゃんもクラスに慣れてくれると良いですねぇ〜。宗像ちゃんも流石ですよ! (2017年10月7日 16時) (レス) id: c9a6b087d8 (このIDを非表示/違反報告)
明石美音子 - 海葉さん» ありがとうございます!はい!頑張ります!今後のお話もお楽しみに! (2017年10月4日 20時) (レス) id: e8c22bb6a4 (このIDを非表示/違反報告)
海葉(プロフ) - アンケート締め切りおめでとうございます!次のエンマ大王様のお話もすごく楽しみです♪あ、でも桜色シリーズも楽しみにしてますよ!これからも頑張ってください(((o(*゚▽゚*)o))) (2017年10月4日 17時) (レス) id: c9a6b087d8 (このIDを非表示/違反報告)
明石美音子 - リミッターさん» 生で見たいですか!?(笑)宗像ちゃんならどんな妖怪さんといても癒されますよ。そんな女の子を目指して書いてる子ですから(笑)お気に召したようで何よりです!(笑) (2017年9月29日 20時) (レス) id: e8c22bb6a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:明石美音子 | 作成日時:2017年7月16日 21時

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