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そして翌日。
約束の7時が近付いてきて、家を出た。
少し不安な気持ちで和菓子屋さんへ向かう。
こちらから半ば強引に誘ってしまったから、もし来てくれてなかったとしても仕方がない。
でももし本当に来てくれなかったら、それはそれで寂しいな…。
団地の敷地を出て和菓子屋さんが見えてくる。
元祖屋と本家屋、二つのお店に挟まれた道路にポツンと立っていた…いや、浮いていたのは…。
「百鬼姫ちゃん!?」
「み、三つ編みピンク…」
来てくれないと思っていたものだから、姿が見られてとてもびっくりしたし、嬉しかった。
「本当に来てくれたんだね。嬉しい」
「お前が来いと言ったのであろう。何を安心しておるのじゃ」
安心してホッと息をつく私に、ピシャリとつっこむ百鬼姫ちゃん。
「うちにご飯作ってあるんだ。一緒に食べない？そのあとでお団子作ろう？」
二人であんのん団地へ歩いていく。…いや、百鬼姫ちゃんは飛んでるけど。
しばらく歩いていてハッとした。
「ひゃ、百鬼姫ちゃん…家の人とか心配してない？結構遅い時間だけど…。というか、家どこにあるの？この近く？」
ケータ君とこのジバニャンたちみたいに、人間界に住んでいるのかな？
気になって聞いてみると、百鬼姫ちゃんは少し口をもごもごさせたあとで言った。
「…私の住処は地獄の城じゃ。
…城の者には黙って出てきた。じゃが心配いらん。抜け出すのは日常茶飯事じゃからの」
「城って、百鬼姫ちゃん、本物のお姫様なの？」
「そうじゃが」
…。
「ご、ごめん、そんなこと知らずに呼び出しちゃって…今すぐ帰った方が…」
「だから心配いらんと言うておるのじゃ！」
「でも、お城の妖怪さんが心配するんじゃ…」
「私が！」
急に大きな声を出されて少しびっくりした。
「え？」
「私が、来たくて来たのじゃ。三つ編みピンクが気に病むことなどない」
「百鬼姫ちゃん…」
「…何をしておる。行くぞ」
ずっと無表情なものだから、怒っているのかな…と思っていたけれど、
「来たくて来た」という言葉が嬉しくて、ちょっと顔がにやけてしまう。
「じゃあ、早く作って早く食べちゃわないとね」
「当たり前じゃ。私は食べるために来たのだからな」
あ、私に会いたくてじゃなくて、お月見団子が食べたくて、か…。まあいいか。
気に入ってくれたらいいな…。お月見団子も、家に作ってある私の料理も。
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明石美音子 - 海葉さん» 吹きました!?楽しんでもらえて何よりです！嬉しいです！(笑)華ちゃんと宗像ちゃん、今後のふたりの関係に注目ですね！宗像ちゃん相変わらずですね〜。 (2017年10月7日 17時) (
レス) id: e8c22bb6a4 (このIDを非表示/違反報告)
海葉(プロフ) - ちょww理科の先生面白すぎです！吹きました（笑）華ちゃんもクラスに慣れてくれると良いですねぇ〜。宗像ちゃんも流石ですよ！ (2017年10月7日 16時) (レス) id: c9a6b087d8 (このIDを非表示/違反報告)
明石美音子 - 海葉さん» ありがとうございます！はい！頑張ります！今後のお話もお楽しみに！ (2017年10月4日 20時) (レス) id: e8c22bb6a4 (このIDを非表示/違反報告)
海葉(プロフ) - アンケート締め切りおめでとうございます！次のエンマ大王様のお話もすごく楽しみです♪あ、でも桜色シリーズも楽しみにしてますよ！これからも頑張ってください(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2017年10月4日 17時) (レス) id: c9a6b087d8 (このIDを非表示/違反報告)
明石美音子 - リミッターさん» 生で見たいですか!?(笑)宗像ちゃんならどんな妖怪さんといても癒されますよ。そんな女の子を目指して書いてる子ですから(笑)お気に召したようで何よりです！(笑) (2017年9月29日 20時) (レス) id: e8c22bb6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明石美音子 | 作成日時：2017年7月16日 21時
