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ソフトクリーム片手に、みんなでさんかく公園まで歩いてきた。
ケータ君とコマさんたちがベンチに腰掛けた。
みんな私を座らせようとしてくれたけど、私が「いいよ」とみんなを座らせたのだ。
全員はさすがに座れないからね。
「んぅ〜!暑い日のソフトクリームは格別ズラねぇ…」
「…ねえコマさん、コマじろう」
「どうしたズラAちゃん?」
「これ…ソフトクリーム、全員分買ってくれたのは嬉しいんだけど、これ、いくらだった?」
「えっ?…んーと…そんなに高くはなかったズラけど…」
「……私払うよ」
かばんからお財布を取り出そうとすると、コマさんたちに止められたけど、私は自分でお金を稼げる身分なんだから、簡単におごってもらうもんじゃない。
コマさんたちがどのくらいお金を持ってるのかは知らないけど、あまり多くはないと思う。なんとなく。だから申し訳ない。
ソフトクリーム6人分…1200円くらいかな?
コマさんとコマじろうに600円ずつ返した。
「え、オレたちの分も払ってくれたの?A先生…」
「うん。気にしないで。私はこのくらいなんともないけど、みんなのおこづかいだとそれなりに大きい金額じゃない?」
「ありがとう先生…」
お財布をしまって私もソフトクリームを食べ始めた。
定番のバニラ味。爽やかな口どけで美味しい。
みんなでソフトクリームを堪能していると、さんかく公園に誰かが入ってきた。
「ケータたち?何してるミャウ?」
声のした方を見て、ソフトクリームを落としそうになった。だって…
「あれ?トムニャン?」
「あっ!ソフトクリーム!トムっちも食べたいミャウ!ジバニャン!一口欲しいミャウ!」
「嫌ニャン!これはAちゃんのおごりだから特別なのニャン!」
「Aちゃんって誰ミャウ?」
「ああ、そっか、2人は会ったことないんだっけ?」
ジバニャンにどことなく似ている、猫の妖怪さん。ケータ君とジバニャンが普通に会話しているのを見る限り、彼らは知り合いらしい。
「
ケータ君が猫さんに私を紹介してくれた。
「はじめまして…宗像です」
「トムっちはトムニャンミャウ!これからよろしくミャウAちゃん!」
「うん、よろしくねトムニャン!」
今日だけで3人もの知らなかった妖怪さんに出会えるなんて…。
なんだか嬉しいなと思っていると、トムニャンに続いてまた誰かが公園に入ってきた。
もしや、また妖怪さん…?
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明石美音子 - 海葉さん» 吹きました!?楽しんでもらえて何よりです!嬉しいです!(笑)華ちゃんと宗像ちゃん、今後のふたりの関係に注目ですね!宗像ちゃん相変わらずですね〜。 (2017年10月7日 17時) (レス) id: e8c22bb6a4 (このIDを非表示/違反報告)
海葉(プロフ) - ちょww理科の先生面白すぎです!吹きました(笑)華ちゃんもクラスに慣れてくれると良いですねぇ〜。宗像ちゃんも流石ですよ! (2017年10月7日 16時) (レス) id: c9a6b087d8 (このIDを非表示/違反報告)
明石美音子 - 海葉さん» ありがとうございます!はい!頑張ります!今後のお話もお楽しみに! (2017年10月4日 20時) (レス) id: e8c22bb6a4 (このIDを非表示/違反報告)
海葉(プロフ) - アンケート締め切りおめでとうございます!次のエンマ大王様のお話もすごく楽しみです♪あ、でも桜色シリーズも楽しみにしてますよ!これからも頑張ってください(((o(*゚▽゚*)o))) (2017年10月4日 17時) (レス) id: c9a6b087d8 (このIDを非表示/違反報告)
明石美音子 - リミッターさん» 生で見たいですか!?(笑)宗像ちゃんならどんな妖怪さんといても癒されますよ。そんな女の子を目指して書いてる子ですから(笑)お気に召したようで何よりです!(笑) (2017年9月29日 20時) (レス) id: e8c22bb6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:明石美音子 | 作成日時:2017年7月16日 21時