■ ページ18
ど、どうしよう…。
足をつった際に、声も何も挙げずにただ一人で静かに悶えていたせいで、誰も私の異変には気付かない。
痛い痛い…。このままじっとしていても体が冷えてしまう。とにかくうんがい鏡さんのもとへ行こう。
と思ったのだが、つった足が痛くて立つことすら出来ない。弱ったな…。
なんとかしようと、自分で足をマッサージし始めたところで、私に話しかけてくれた方がいた。
「A？どうしたんだい？着替えに行かないのかい？」
はっとして顔を上げると、目の前にいたのは…
「理科…じゃなかった。キュウビさん…。
実は、足をつってしまって…。動けなくて」
妖怪の姿を見ても、やっぱりいつも会っていた理科の先生の面影がどことなくあって、
なんとなく緊張してしまう。
「…なら、僕が手助けするよ。そのままだとAの体が冷えるだろう？」
よ、呼び捨て…。
いつも「先生」と呼び合っているせいか、そんなちょっとしたことにもドキドキしてしまって、
「…ありがとう…ございます」
差し出された彼の手をとるのに時間がかかった。
肩でも組んで一緒に歩いてくれるのかな？と思っていたが、
彼は私をひょいと持ち上げた。
「!!!?」
これが所謂「お姫様抱っこ」というものだろうか。緊張からなのか何なのか、彼の顔を直視できない。
「更衣室の中には入らないから。安心していいよ」
距離が近くて、彼の魅惑的な声が耳のすぐ側で聞こえる。
ど、どうすれば…。
泉からうんがい鏡さんまではそう遠くないはずなのに、彼に抱きかかえられてる時間はとても長く感じられた。
「…あと、A」
「は、はい」
答えながらもやっぱり目を合わせることは出来ない。
でもそんなこと気にしていなさそうに彼はさらりと言った。
「その水着、よく似合ってるじゃないか。
…可愛いよ」
「…！」
自分の中でゴムか何かが切れたように、気が付くと私は、彼の腕の中から自力で飛び降りていた。
「も、もう大丈夫です！歩けます！ありがとうございましたあ！」
と一目散にうんがい鏡さんの鏡に飛び込んだ。
いつの間にかつっていた足も治っていた。
鏡を抜けた先には、私の顔を見てびっくりしてる女の子たち。
「ど、どうしたのAちゃん？そんなに汗かいて…」
「顔赤いけど…風邪ひいちゃったの？」
「き…………、狐に化かされた…！」
「え？」
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明石美音子 - 海葉さん» 吹きました!?楽しんでもらえて何よりです！嬉しいです！(笑)華ちゃんと宗像ちゃん、今後のふたりの関係に注目ですね！宗像ちゃん相変わらずですね〜。 (2017年10月7日 17時) (
レス) id: e8c22bb6a4 (このIDを非表示/違反報告)
海葉(プロフ) - ちょww理科の先生面白すぎです！吹きました（笑）華ちゃんもクラスに慣れてくれると良いですねぇ〜。宗像ちゃんも流石ですよ！ (2017年10月7日 16時) (レス) id: c9a6b087d8 (このIDを非表示/違反報告)
明石美音子 - 海葉さん» ありがとうございます！はい！頑張ります！今後のお話もお楽しみに！ (2017年10月4日 20時) (レス) id: e8c22bb6a4 (このIDを非表示/違反報告)
海葉(プロフ) - アンケート締め切りおめでとうございます！次のエンマ大王様のお話もすごく楽しみです♪あ、でも桜色シリーズも楽しみにしてますよ！これからも頑張ってください(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2017年10月4日 17時) (レス) id: c9a6b087d8 (このIDを非表示/違反報告)
明石美音子 - リミッターさん» 生で見たいですか!?(笑)宗像ちゃんならどんな妖怪さんといても癒されますよ。そんな女の子を目指して書いてる子ですから(笑)お気に召したようで何よりです！(笑) (2017年9月29日 20時) (レス) id: e8c22bb6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明石美音子 | 作成日時：2017年7月16日 21時
