可憐な花が咲くまで…【我ら空木高校栄進クラス!!】【合作企画】

手合わせする？しよう！！（象） ページ8

ヒュウ〜

ここは高校の屋上、そこでは直虎と鶴姫が木刀を持ったまま構えている


やることは唯一つ。手合わせだ


北条早輝を含めた三人で弁当を食べていた時、直虎に鶴姫が提案を持ちかけてきたのだ



❄

【ねぇ、虎ちゃんて確か剣道すごい強いよね？

　私も剣道やってたからさ〜…ちょっと手合わせしてみない？】

それに早輝も乗っかってきたのだ

【良いですね！お弁当食べ終わったらすぐにしちゃいましょう！審判は私がするのでご心配なく！】


あれよあれよという間に話が進み、直虎が口を出す暇もなく決定してしまったのだ


❄

ピンと鋭く空気が張り詰めた


早輝が言う


「……始め！！」


次の瞬間、二人は一気にお互いに近づいた


鶴姫が直虎の胴を狙うが彼女に力強く阻まれ


今度は直虎が鶴姫に攻撃を仕掛ける


カンッ！！カッ！ガッ！！！

お互いの木刀がどこか心地よい音を立てるのを、審判である早輝は聞く



早「(すごい！お二方の剣道の腕前、素晴らしいです！)」



鶴姫が今度は木刀を直虎の手首に当てようとするも彼女の鮮やかな返しで防がれ、はねのけられる




直虎が鶴姫の脳天を狙って振り下ろすが、鶴姫は軽く頭をそれをかわし、木刀で肩に直撃するのを防ぐ



このように二人の激しい攻防が続くが…


ヒュンッ‼



最後はお互い同時に、ちょうど首筋の頸動脈の部分ギリギリに木刀を近づけた



それがどこか終了の合図に見えた早輝は慌てて見惚れてしまっていた脳を元に戻す


早「ひ、引き分けです！！」



❄

虎「そなた、本当に強いのう。動きが鋭かったわ」

「虎ちゃんも、相当だよ。全然ダメージ与えられなかったもん」


早輝も目を輝かせながら言う


早「お二人共、本当に凄かったです！動きが速くて…それなのに全然雑さが無くて、逆にキレイな太刀筋で！しかもお互いに正確な場所を狙ってましたよね！どうやったらそんなにお上手になれるのですか？」


二人は暫く考え、同時に答えた



「「……喧嘩」」



早「ふぇッ！？？」



❄

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